社会を後回しにしてはいけない3つの理由とは?

中学受験は、暗記教科である「社会」の出来で合否が決まります。

社会を一番最初に家庭学習で固めなければ、中学入試で志望校に合格することはできません。17年間、中学受験の最前線の現場で
1万人以上の受験生を見てきて、確実にそう断言できます。

それは何故なのか?

日本で唯一の社会科専門塾スタディアップを運営して創業17年、
社会科のカリスマ講師 野村恵祐が解説します。

野村恵祐

スタディアップ代表野村 恵祐 (のむら けいすけ)

群馬県生まれ、広島県育ち。愛光高校、慶應義塾大学商学部卒業。著書の出版や雑誌などのメディアを通じて、保護者に対して社会の戦略を伝える一方、長年にわたって、家庭学習で社会の成績を効率良くアップさせるような講義CD・テキストなどの教材開発・プロデュースを行い、年間に3,000名以上の受験生、及び、その父兄と関わっている。

目次

【理由その1】 算数の1点も社会の1点も同じ1点だから!

結論

教科別の難易度が違うのに、算数で1点とることも社会で1点多く取ることも、総合点で考えれば同じ1点
だから、暗記教科の社会は絶対に取りこぼしてはいけない。

まずは大きな枠組みとして、「中学に合格する」ということを考えてみましょう。
合格の定義は、「算数・国語・理科・社会の4教科の合計得点が、その中学校の合格最低点、もしくはそれを1点でも超えること」です。

では、志望校で合格最低点を1点でも超えることって、どのくらいの難しさかイメージできますか?
そのイメージがしやすいように、首都圏の人気中学の「合格者平均点と受験者平均点の差」を表にしました。

中学受験試験結果における「合格者最低点」と「受験者平均点」の比較

学校名 満点 合格者最低点 受験者平均点 合格者最低点と
受験者平均点の差
鴎友学園女子中学校
(第1回)
400 247 245 2
栄光学園中学校 240 150 145.1 4.9
市川中学校
(第1回/データは男子のみ)
400 235 229.9 5.1
渋谷教育学園幕張中学校
(第1回)
350 176 169 7
駒場東邦中学校 400 252 243.1 8.9

表の一番右の部分をみれば分かる通り、同じレベルの学力をもった子同士の戦いで、合格する子、不合格になる子の差は、2点〜8.9点であり、
問題数にしてほんの2〜3問。実際の入試本番はこんなレベルの戦いなんです。

その上で再確認してほしいのは、算数や国語で1点多く取ることも、社会で1点多く取ることも、総合点で考えれば、どちらも同じ1点であること。
誰もが目指すような人気校・難関校でもそうでなくても、社会の配点は大きく、算数・国語と同じ配点か、
3/4程度の配点になっている中学がほとんどです。

つまり入試本番で、正答率が5%以下の算数の応用問題や、国語の難解な記述問題が書けたとしても、
社会の基本的な重要キーワードたった1個が答えられなければ、志望校に落ちることもあるのです。

算数の応用問題と社会の暗記問題はどちらも同じ1点

ほとんどの受験生は「社会はたかが暗記教科。直前期に仕上げれば良い」と軽く考え、社会を後回しにしてしまっています。
これほどもったいないことは他にありません。

3分で覚えることができる、たった1つの社会重要キーワードの暗記が後回しになっただけで、
今まで何年も頑張った受験勉強が不合格という形で終わってしまったら、これ以上に悔しいことはないでしょう。

つまり社会は、合否に直接影響する暗記教科なのです。

【理由その1】 まとめ

  • 得点を固めるのに一番時間がかからない社会を後回しにしていて、
    現在も社会の偏差値が60未満の場合、社会に時間をかければ4科の総合点はまだまだ伸ばせる
  • 算数や国語にばかり時間を割くのではなく、少しでも社会に割いて、「4科の総合点を早めにあげていく」ことが合格への近道

【理由その2】 社会は暗記教科で、学習センスがいらないから!

結論

社会で点が取れるというのは、究極のところ重要キーワードを覚えているか・いないかだけ。
しかも、他の3教科と比べて問題演習が圧倒的に少なくてOKな即効性の高い教科

社会には「正しい学習サイクル」が存在することを知っていますか?
この正しい学習サイクルにのっとって学習しないと、いくら時間をかけても成果に結びつきません。
さらには、社会が苦手になる悪循環に陥りかねません。

社会の正しい学習サイクルを詳しくお話する前に、まずは、算数の学習サイクルから見ていきましょう。

算数の学習サイクル

1. 塾で基本公式を習い、その公式を使った例題を解く

2. 習った単元の類題を、問題演習で解く

3. 答え合わせ・解説を行い、公式・問題の理解度を確認する

算数の学習サイクルでは、問題演習に時間が一番かかります。

さらに、本質的には同じ公式や考え方を用いる場合でも、問題文の数字が変わった場合、答えも変わってしまいます。
また、問題文の問われ方によっても、本質的には同じ問題が全く違う見え方になってしまう場合もあります。

4教科の中で、算数の成績を上げることが一番難しい、算数は苦手だと中学入試では成功できないなどと言われる理由ですね。

一方で社会の学習サイクルは、授業→暗記→問題演習の3ステップになっています。

STEP1

授業を受ける

インプット

STEP2

暗記する

インプット

STEP3

問題演習

アウトプット

とてもシンプルな流れですが、この順番で学習しないと、まず間違いなく社会の成績は上がりません。
しかし、社会の成績を上げるためには、このサイクルを守るだけでは不十分です。

社会の成績を上げるためには、この3つのサイクルを【授業20%】【暗記60%】【問題演習20%】
正しい時間配分で学習する必要があるのです。

この配分をみると分かるように、社会は他の教科と違い、問題演習の時間が圧倒的に少なくて良い教科なのです。
算数の場合、問題文の数字や問われ方が変わってしまえば全く違う問題になってしまいます。
そのため、一定量の問題演習や実践がどうしても必要です。

ところが社会の場合は、問われ方が違うだけで、問われることは「そのキーワードを覚えているかいないか」だけ。
例えば、社会の歴史には、このような内容があります。

「607年に小野妹子が遣隋使として中国に行った。」

この内容の重要なポイントは限られています。

  • 607年
  • 小野妹子
  • 遣隋使

たったこの3つです。
そのため、この内容に対して、問題演習といってもテストに出題されるパターンは、たったこれだけしかありません。

  • 小野妹子は何年に中国に行きましたか?【答え】607年
  • 607年に遣隋使として派遣されたのは誰か?【答え】小野妹子
  • 小野妹子は、何に任命されて中国にいったか?【答え】遣隋使

わたしは社会科講師として数多くの入試問題を見てきましたが、
社会という教科は、普段から学習していることと、実際の入試で問われるレベルにほとんど差がありません。
ここが、算数・国語・理科と全く異なる点なのです。

算数のように演習を過度にしなくても、一部の難問や奇問を除けば、ある程度の社会の問題は簡単に解けてしまいます。

つまり、社会に関しては、お子様の学習センスを全く必要とせず、暗記時間を確保して、覚えたか・覚えていないかの違いが
そのままできる・できないに変わる点の取りやすい教科なのです。

現時点で自分の子は社会のセンスがない、社会が苦手だと思っている保護者の方がいれば、その考えを改めてください。
それは、まだ社会という教科に真剣に向き合っていないだけです。

はっきりと断言しますが、社会ができない子はおらず、どんな子も正しく学習すれば、必ず社会の成績は伸びていく教科です。

【理由その2】 まとめ

  • 社会を伸ばすのにはセンスはいらず、どんなお子様でも真剣に取り組めば、やればやった分だけ点が取れる教科だから。
  • 家庭学習で暗記時間をしっかり取り、暗記中心の正しい学習サイクルで学習すれば、
    少ない時間でもどんどん成績を上げることができるオトクな教科。

【理由その3】 社会は塾任せでは絶対伸びない、家庭学習で伸ばす教科だから!

結論

一番重要なのは、家庭学習での暗記の時間。しかし、塾では問題演習ばかりになりがち。
家でやるべき課題も多く出され、8割の受験生は塾のペースについていけない。逆に言うと、社会で家庭学習の習慣が身につけば、
中学受験に成功し、さらに中学受験を終えた先でもずっと必要な家庭学習力が身につく。

ほとんどの保護者の方は、算数・国語・理科と同じように社会も当然のように塾に任せ、月謝を支払っているはずです。

しかし、社会の成績を上げるための塾の役割を正確に分かっている方はそう多くいません。
ですから、「塾に通わせても社会の成績が伸びない」「うちの子は社会が苦手だ」という間違った認識になってしまうのです。

塾での社会がどういうものか理解を深めるため、まず、一般的な大手進学塾の社会の流れ・カリキュラムをみていきましょう。

大手進学塾の社会科カリキュラム例

小学4年生 小学5年生 小学6年生
地理 歴史 公民 総合演習・過去問

塾では4〜6年生の間に地理・歴史・公民の順番で学習していき、6年生の秋からは総合演習・過去問を行い、
6年生の直前期に時事問題を行う流れが一般的です。(塾によって進度の差は若干あります)

授業の回数は週1回で、授業中に塾専用のテキストに沿って授業を進め、問題を解かせたり、宿題を出して毎回確認テストをしていきます。
そして、月に1回程度の模試で偏差値が出されます。

塾で費やす社会の時間数は累計すると、大変な時間数になるかと思います。

ここまでのお話で、「塾は授業以外にも色々と手厚くフォローをしてくれるから、塾に任せてもいいのではないか」と思われた方へ、
わたしから質問させてください。

どのお子様も社会の授業は毎週欠かさず出ているにもかかわらず、社会の成績は良い子と悪い子に必ず分かれてきます。
これはいったいなぜなのでしょう。

答えは驚くほど簡単です。社会の成績が良い子は、塾以外の家庭学習の中で、社会を暗記する時間をしっかりとつくり、
覚えなければいけないキーワードを覚えているから
なのです。たったこれだけの違いです。

しかし、ここで大きな問題点が1つあります。

社会の成績を上げるためには、3つの正しいサイクル【授業20%】【暗記60%】【問題演習20%】があり、
このバランスで取り組むことの重要性は、理由その2でお話しました。

しかし、塾に通うだけでは、【授業】+【暗記】の時間が20% 【問題演習】の時間が80%となってしまい、
本来の理想とまったく逆の時間配分になってしまうのです。

これは、塾の経営上の問題です。
というのも、教科別の重要度によって講師の給料を変えられないため、ほとんどの塾では4教科をセットした料金になっています。

そして算数・国語・理科と同じ回数塾に来てもらう必要があるため、
あえて2年半もかけて地理・歴史・公民を終える時間浪費型のカリキュラムにしているのです。

そうなると、本来時間をかけるべきでないところに時間をかける必要があります。
そのため、授業で配られるプリントや確認テストなど、問題演習の時間がとても多くなってきます。
しかし、知識の土台が固まっていない状態での演習は全く意味を持ちません。

本来は暗記の時間が必要なはずなのに、家でするための宿題や演習プリントが大量に与えられるため、
家庭学習で十分な暗記するための時間が確保できない悪循環になっていくのです。

もっと恐いのは、これに時間を取られるだけでなく、これをやって「やった気」になることです。毎週のように、塾で社会を習い、
さらには与えられた宿題やプリントに時間をかけて勉強すると、なにか勉強した気になってしまうのです。

しかし、正しい学習サイクルとは逆の時間配分で、暗記よりも先に問題演習をどんどん行ってしまうので、
時間をかけて勉強した気になっていても、驚くほど身についていません。

社会の成績が良い子ほど、この家庭学習で、まず「暗記するための時間」をしっかり取っており、できない子ほど、
この家庭学習で暗記するための時間をほとんどとっていないのです。

ですから、社会に関しては、塾任せで伸ばす教科ではなく、家庭学習の中で伸ばす教科だという認識を強く持ってください。

家庭学習で社会がしっかり暗記できる→社会が早い時期から成績の良い→中学受験に成功する
という子が圧倒的に多いのは紛れもない事実
です。

そして、社会の家庭学習が上手にできる子は、家庭学習の習慣がついているので、他の教科も効果的な学習ができているのです。
さらにこの家庭学習習慣は何も中学受験だけに限らず、むしろ中学受験を終えた後でも重要な力になってきます。

中高一貫校に行けば、特殊な場合を除けば高校受験はありませんが、中学校に入学してからも定期テスト、
もっと先の話をすれば、大学受験まで必要になってきます。

そうであれば、やはり早めのうちに家庭学習を身につけておくに越したことはありません。
まずは社会でその家庭学習の習慣をつけてみませんか。

実際、社会は暗記が一番大切になってくる教科のため、算数よりもお子様自身の家庭学習の中でどんどん学習を進めていける教科です。
言い換えれば、算数に比べて家庭学習の習慣づけが一番し易い教科こそ、社会なのです。
そう、社会は家庭学習の癖をつけやすい教科なのです。

【理由その3】 まとめ

  • 塾に通うだけでは、【授業】+【暗記】の時間が20%で【問題演習】の時間が80%となってしまい、
    本来の社会の理想とまったく逆の時間配分になってしまうから
  • 社会の成績が良い子ほど、家庭学習の中で「暗記するための時間」をたっぷりと取っており、できない子ほど、
    家庭学習で暗記するための時間をほとんどとっていないから

じゃあ、どうやって家庭学習で社会を伸ばせば良いの?

実は、10年連続、年間3000人以上の受験生に愛用されている
社会の家庭学習に特化したスーパー教材があるんです。

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しかも、スタディアップの教材は

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調査方法: インターネット調査 / 実施委託先: 日本コンシューマーリサーチ 2022年1月実施 /
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理由01

塾に通えば2年5ヶ月かかる授業が
たった13時間のCDに凝縮

暗記教科の社会は、暗記の時間をたくさんとることが重要。塾では問題演習の時間が多くとられるので、家庭学習で暗記の時間をつくる必要があります。しかし、受験において社会に費やせる時間は限られています。スタディアップの教材は、塾に通えば2年5ヶ月もかかってしまう授業が、たった13時間のCDに凝縮。限られた時間で、入試に出るところだけを効率よく社会の勉強ができます。

理由02

CD中心の教材で何度でも楽しく学習できる

CD講義が中心のため、苦手な単元、模試で点の取れなかった部分、塾でちゃんと習えなかった部分、地理・歴史をさかのぼって復習したいなど、あらゆるケースで活用できます。さらに、時短用に倍速CDや、カードやパズルなど様々な教材をご用意。お子様が興味を持ちながら学習を進められます。

理由03

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昨日今日に出来たばかりの教材ではありません。おかげさまで教材発売から17周年となりました。改善を繰り返していく中で、教材が評判を呼び、その実績が、多数のメディアにも取り上げられています。数え切れないほどの保護者から喜びの声をいただきました。

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