中学受験ではほとんどの学校が4科目受験を指定しています。そのため算数国語だけでなく理科社会の学習も必要です。学校に行きながら塾に通い、さらには各教科の宿題をこなすというのは決して簡単なことではありません。
社会の学習というのは暗記が必要です。そのためこまめに授業内容を確認し、授業で出てきた用語を覚えないと問題を解くことができません。そこでよく取り組まれるのが一問一答です。
そこで今回は、中学受験の公民一問一答の問題集でおすすめのものを紹介します。合わせて公民で入試にどのような問題が出題されるか、勉強のコツはどういったものかも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
公民が苦手な子が多い理由
そもそも公民が苦手な子が多いのはどのような理由があるのでしょうか。大きく3つ紹介します。
日常で触れることが少ない
地理や歴史であれば、普段の生活の中で聞いたことがある、言ったことがあるという場所もよく出てきます。しかし、公民になると「知らない」「聞いたことがない」というものが多いです。日常的に聞いたことがないものをインプットするということは、知っているものに比べると大幅に時間がかかります。そのため苦手意識を持ちやすいのです。
用語が難しい
公民は地理や歴史に比べると用語が難しいものが多いです。ほとんどの用語が漢字ですし、漢字の文字数も多いです。そして、前の項目にもあった通り、日常で触れることが少ないために、漢字を見ても具体的な内容のイメージが浮かびにくいところもあります。そういった用語の難しさから、授業を聞いていても難しいと感じてしまい、苦手意識を抱いてしまうのです。
イメージの植え付け
公民については大人でも苦手いい気を持っている人が多くいます。家族でニュースを見ているときに大人が「難しい」とか「わからない」といったネガティブなことを言っていると、子どもたちにも影響をします。大人が難しいと思うものなら自分にとっても難しいんだ、という印象を持った状態で公民の勉強を始めると、授業や宿題に対しても「難しいもの」というイメージが先行してしまい、苦手になってしまうのです。
苦手意識克服には一問一答がおすすめ
塾に通っていれば、塾でもたくさんの教材が配布されます。塾というのは一般的な生徒のレベルに対応させたテキストや問題集が作成されるため、誰にでもあっているとはいえません。そこで、塾の公民の授業が理解できない、テキストを解いても全然わからない、定着しないという場合には一問一答式の問題集を利用してみましょう。
知識の整理になる
一問一答式は取り組んでも意味がない、といったことも言われることがあります。これは使い方や子どもの悩みに合った取り組みをしないことが理由です。適切なタイミングで必要に応じて使用すれば、大きな効果を得ることができます。
その理由の一つが知識の整理です。公民ができない子の多くが、出てくる語句の整理ができていません。一問一答は質問に語句の説明が入っています。そのため、取り組んでいくうちに語句がどういう意味なのかということを身につけることができるのです。
短時間で手軽に反復しやすい
一問一答式のいいところは、問題がコンパクトにまとめられていて短時間で取り組めることです。私たちは一度覚えたものをずっと完璧に頭に残すことができません。知識として記憶に残していくためには、何度も反復する作業が必要になります。この作業に一問一答式の問題集は適しているのです。
一問一答式問題集なら、単元ごとの問題で取り組むだけでなく、苦手なものやなかなか覚えられないものだけを選んで取り組むこともできます。その日作業ができる時間に合わせて内容を選ぶことができますし、少しの空き時間でも取り組みやすいです。短時間に何度も反復しやすい教材であるため、知識を身につけやすく、さらには空き時間の活用教材としても高い効果があります。
よく出る一問一答式問題の特徴
一問一答式の問題集に取り組むとどのような問題で正解が出せるようになるのでしょう。よく出題される特徴的な問題を紹介します。
基礎知識の語句を問うもの
一問一答式の定番ともいえる問題スタイルです。教科書に書いている重要語句の説明がそのまま一問一答式の問題に置き換えられているものが多くあります。一問一答式の問題集を解くことにより、語句の意味を理解して答えが出せるようになるのです。
例
問ː国民による選挙によって選ばれた代表者が話し合いに参加して、意思決定をするような政治体制のことを何というか。
答ː間接民主制(代議制)
このタイプの問題は、ただ一問一答形式の問題の力を身につけるためのものだけはありません。設問と答えを覚えることにより、記述対策の練習にもなります。先ほどの例を参考に説明すると「間接民主制とはどのような政治体制のことか」という問いに対し「国民による選挙によって選ばれた代表者が話し合いに参加し、意思決定をする政治体制のこと」という記述ができるようになるのです。一問一答は正しく暗記をすれば、幅広いタイプの問題に対応できるようになります。
数字を問うもの
公民でも数字を問われる問題は多く出題されます。単純なように思いますが、意外と覚える数字に統一感がなく混乱しがちです。
例
問ː衆議院の議員定数を答えよ。
答465名
このような人数を答えるもの以外にも、年齢を問うもの、公民の場合には憲法何条かを問うものも出題されることが多いです。
まとめて覚える必要があるもの
一問一答でありながら、答えが一つではないものが出題されるのも、公民の特徴の一つです。
例
問ː国民の三大義務は何か。
答ː教育の義務、勤労の義務、納税の義務
このような問題については、常に「いくつでセットか」ということを意識して覚えるようにしましょう。「3つ」など、セットになっているものを意識すると暗記がしやすく、思い出すときにも「あと一つ」といったことがヒントになります。
中学受験の公民の成績を最速で伸ばすならスタディアップ教材
公民の成績を伸ばしたい、と考えた時に、多くの人はすぐに公民の問題に取り組むものです。しかし、公民というのは地理や歴史と関連する内容も豊富にあります。社会の勉強の仕方、取り組み方を学ぶためにも、公民の前に地理や歴史の復習から行うことが大切です。
とはいえ、塾の学習をしながら地理や歴史の復習もしていたら、公民の勉強まで到底たどり着けないと不安に思うことでしょう。そこでおすすめしたいのがスタディアップの教材です。スタディアップの教材は通常の社会科教材に比べると大幅にコンパクトに学習内容がまとめられています。そのため、短期間で塾の学習をしながらでも十分復習が可能です。
もちろん、公民の内容についても効率的に学習ができるよう、学習のポイント、暗記のポイントを簡潔にまとめられています。すべての中学入試の問題を解いて作成されている問題集は無駄がなく、短期間でポイントをつかむことができ、様々なジャンルの問題に対応できる学力が身につけられます。公民の得点アップの取り組みをしながら、並行して地理や歴史についても復習ができる画期的な教材であり、ぜひとも得点アップのために取り入れたい教材です。
まとめ
今回は公民の一問一答問題について、公民が苦手な子が多い理由から、一問一答に取り組むメリットを紹介しました。具体的に出題される問題についても触れたことで、一問一答の問題の取り組み方、パターンごとの出題傾向についても理解できたのではないでしょうか。
公民に苦手意識を持っている人が多い理由の一つが、地理や歴史の内容についても理解をしておかないと思うように点数が伸びないという点です。そこでおすすめしたいのがスタディアップの教材です。どの教材も内容がコンパクトにまとめられていることで、短い時間で地理、歴史の復習ができるため、公民だけでなく社会全体の点数を伸ばすことができます。社会の成績や知識の理解で悩んでいたら、ぜひ取り入れてみることを検討してみてはいかがでしょう。