中学受験における社会は、4科の中でもっとも点に取れる教科です。中学受験では、ほぼ全ての中学で、地理、歴史、公民とは別に、時事問題という分野が出題されます。時事問題は、その年に起こった新しい出来事を理解するが必要があります。
ここでは、中学受験で出題される時事問題とはどういうものか、どのような参考書や問題集を使って時事問題対策を行えば良いかを書いていきます。
そもそも中学受験の社会では、どうして時事問題が出題されるのか?
最近の中学受験の社会では、「時事問題」が出題される傾向が年々高まっています。それは、時事問題を出題することで、その受験生が世の中で起こっている出来事に対して、どれだけ興味・関心を持っているのかということを中学校側も見ているのです。
学校側としては、単なる地理、歴史、公民の暗記以外にも、今の日本の世の中の事にどのくらい関心があるのか、言い換えれば、時事問題に興味を持っているかも入試問題という形で見ているのです。
そして、ちゃんと今の日本で起こっていること、世の中に関心を持った生徒を取りたいと考えているので、しっかりと勉強しておきたいところです。
しかし、時事問題に興味を持てないお子様も少なからず存在します。親子でニュースを一緒に見ようとしても、チャンネルを変えたがる子もいますし、新聞も「テレビ欄を見るだけで終わり」という場合も多いはずです。
【5年生まで対象】時事問題に興味を持ってもらうためには
時事問題に興味を持ってもらうためにはどうしたら良いのかというと、主に2つの方法を紹介しますね。
小学生新聞を読む
子供向けにわかりやすく、世の中の出来事を解説している小学生新聞などを利用しましょう。各新聞社から小学生向けの新聞も発行されていて、話題になったニュースを分かり易く解説しています。
文部科学省が実施した全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)でも、新聞をよく読む児童ほど、国語・算数ともに正答率が高くなるという結果が示されています。
ですから、社会の勉強に限らず、小学5年生までの受験生で、時間が取れるご家庭は、一度は小学生新聞を試してみるのも良いですね。小学生新聞にも、朝日、毎日、読売というように、それぞれの新聞に特長があります。
お子様が読みやすいと思ったものを選び、少しずつでも世の中の事が「あぁ、こういうことなんだ」と理解できれば、時事問題に対して、興味を持てるようになるはずです。
このように、小学生向けにつくられたコンテンツを活用すれば、一般的には分かり難いニュースでも比較的理解しやすく、楽しみながら時事問題を知ることができます。
親子でニュースを見る
「親御さんが子供と一緒にニュースを見て親子でコミュニケーションを取る」というのも有効だと言えます。一緒にニュースを見ながら、「これはこういう意味だよ」「このニュースどう思う?」などと、親子で共通のテーマで話すのも良いですね。
保護者の方もニュースを知り、意味や意図、関連する事柄なども理解しておきましょう。そして、ニュースについて家庭で話し合う習慣があるととても良いですね。ニュースを見て感じたことなど、積極的に話せる環境を作りましょう。
【直前期の6年生対象】時事問題2024/2025を最効率で得点源にするための問題集・参考書とは
中学受験では、時事問題に関する出題がなされます。日々のニュースに関心を持ち、社会で起こってる出来事が入試で問われます。
例えば、総理大臣が変わったり、世界遺産に登録されたりすることは、まさに入試で問われやすい時事問題であり、そういったキーワードが数多くあります。6年生で、時事問題を得点源にするためには、参考書や問題集を利用して対策を立てましょう。
いつから時事問題にとりかかれば良いの?
こちらですが、時事問題は、お子様が6年生の秋に覚えるべき内容が決まるので、時事問題が苦手な子はおらず、どの受験生も0から覚えなければいけません。ですから、時事問題のことを意識するのは6年生の後半からで構いません。
なぜなら、時事問題というのは、結局6年生のときの1年間におこった出来事ですから、やみくもに不安になってもなかなか対策の仕様もありませんし、地理・歴史・公民分野と比べれば、暗記する負担は何十分の1以下だからです。
時事問題向けに、どんな参考書・問題集があるの?
市販の参考書も、色々発売されます。有名なもので言うと、
- 中学入試用 サピックス重大ニュース(代々木ライブラリー)
- 中学受験用 重大ニュース (日能研ブックス)
- 入試用重大ニュース 時事問題に強くなる本(学研プラス)
- 重大ニュース 中学入試用―社会&理科の時事問題対策!(栄光)
があります。いくつかの出版社から発売されますが、同じニュースに対しての説明でもどこに焦点をあてているかは各社違いますので、よく見比べて選びましょう。
また、スタディアップでも、2022年12月1日から「時事問題ターゲット」が発売中です。この教材は、毎年大好評のCD&テキスト&カードで、実際の入試問題で的中率9割の実績です。
これを使って時事問題を対策すれば、お子様の負担も少なく、最短距離で時事問題を得点源にできます。