「中学受験の理科はどれだけ勉強しても覚えきれない」「覚えた内容をすぐに忘れてしまう」といった悩みを抱えているお子さんは多いでしょう。
暗記するときには理由付けをしながら覚えると忘れにくいですが、中には何も考えずに覚えてしまった方がラクというケースもあります。
そこでこの記事では、中学受験 理科の暗記事項を、語呂合わせで覚える方法を紹介します。覚えなければ得点できないところは、語呂合わせなどを用いて工夫して覚えやすい形で頭に入れていきましょう。
実は、中学受験は理科ではなく、「社会」の出来で合否が決まります!
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中学受験理科の暗記語呂合わせで成績を上げよう
中学受験理科は単元が多く内容も簡単なものばかりではないので、覚え方を工夫してみてはいかがでしょう。計算問題と違い、知識問題は知っているだけで得点になるため、知識がなく落とすのはもったいないです。
効率的に中学受験の理科の内容を暗記する方法として、語呂合わせがあります。語呂合わせのいいところは、暗記をして覚えたことに比べて記憶が定着し忘れにくいことです。ただ暗記するよりいつまでも頭に残りやすいですし、もしもすぐに出てこなくても悩んでいると思い出せることも少なくありません。覚え方に使われる語呂合わせは、語呂がいいものであればあるほど頭に残ります。
理科は十分な知識をつけることができれば、多くの問題を解くことができるようになります。 語呂合わせの覚え方で中学受験理科の成績を上げ、多くの受験生に差をつけましょう。
中学受験理科の暗記語呂合わせ一覧
中学受験理科の語呂合わせには様々なものがあります。ここからは「昆虫・植物・星座・岩石」の語呂合わせを紹介していきます。語呂合わせのいいところは、一度覚えたらなかなか忘れないところです。昆虫・植物・星座・岩石の分野が苦手な人こそ、語呂合わせを利用して暗記をラクに乗り越えましょう。
中学受験昆虫の覚え方暗記語呂合わせ
昆虫の成長の仕方には、完全変態と不完全変態があります。中学入試で昆虫の生態は頻出問題で、中でも完全変態と不完全変態は、よく出題されます。
完全変態と不完全変態の違いは「さなぎの時期があるかどうか」です。完全変態はさなぎの時期があり、卵→幼虫→さなぎ→成虫と成長します。一方、さなぎの時期がないのが不完全変態で、卵→幼虫→成虫の順で成長します。
完全変態と不完全変態をする昆虫は、それぞれ以下の語呂合わせで覚えると覚えやすいです。
完全変態をする虫には、ノミ・テントウムシ・ガ・ミズスマシ・ハエ・ハチ・チョウ・アリ・アブ・カ・カブトムシ・カイコガがいます。これらを語呂合わせで覚えましょう。
「さなぎの手紙は超赤い」
「さなぎの(ノミ)手(テントウムシ)が(ガ)み(ミズスマシ)は(ハエ・ハチ)超(チョウ)あ(アリ・アブ)か(カ・カブトムシ)い(カイコガ)」
不完全変態をする虫には、トンボ・バッタ・スズムシ・セミ・ゴキブリ・カマキリ・カゲロウ・カメムシ・キリギリス・クツワムシ・ケラ・コオロギがいます。これを覚える語呂合わせは次のように覚えましょう。
「飛ばすぜゴキブリカキクケコ」
「飛(トンボ)ば(バッタ)す(スズムシ)ぜ(セミ)ゴキブリ(ゴキブリ)カ(カマキリ・カゲロウ・カメムシ)キ(キリギリス)ク(クツワムシ)ケ(ケラ)コ(コオロギ)」
次に「昆虫の冬越し」の語呂合わせを紹介します。こちらも中学受験ではよく出題されるテーマですが、昆虫同士の共通点もないので単純暗記は難しいです。そのため語呂合わせでリズムよく覚えるのがおすすめです。
卵で冬を越す昆虫には、アキアカネ・コオロギ・バッタ・オビカレハ・カマキリがいます。トンボではなくアキアカネとなっているのは、トンボは種類によって冬越しの姿が異なるためです。次の語呂合わせでも出てきますが、同じトンボでもギンヤンマは幼虫で冬を越します。
「たまにアキ子ばったりおかまに合う」
「たま(卵)にアキ(アキアカネ)子(コオロギ)ばった(バッタ)りお(オビカレハ)かま(カマキリ)に合う」
次に紹介するのが幼虫で冬を越す昆虫の語呂合わせです。幼虫で冬を越す昆虫には、ミノガ・ギンヤンマ・カミキリムシ・カブトムシ・セミ・マツカレハがいます。
「幼虫は、みぎの紙をかぶせて待つ」
「幼虫は、み(ミノガ)ぎ(ギンヤンマ)の紙(カミキリムシ)をかぶ(カブトムシ)せ(セミ)て待つ(マツカレハ)」
最後に成虫で冬を越す昆虫を紹介します。成虫で冬を越す虫には、アリ・テントウムシ・ゲンゴロウ・ハチがいます。これらは次の語呂合わせで覚えましょう。
「大人のアリさんテントでげんさんとはち合わせ」
「大人(成虫)のアリさん(アリ)テント(テントウムシ)でげん(ゲンゴロウ)さんとはち(ハチ)合わせ」
語呂合わせのストーリーを映像で思い浮かべながら覚えると、覚えやすいと思います。
中学受験植物の覚え方暗記語呂合わせ
植物の分野では植物の分類についても出題されます。ここではアブラナ科・イネ科・ユリ科・キク科の語呂合わせを紹介します。
まずはアブラナ科の仲間の語呂合わせを紹介します。アブラナ科の植物には、アブラナ・ナズナ・ダイコン・ハクサイ・カブ・ブロッコリー・キャベツ・ワサビ・カリフラワー・カラシナがあります。
アブラナ科の仲間
「アナタハカブキワカル?」
「ア(アブラナ)ナ(ナズナ)タ(ダイコン)ハ(ハクサイ)カ(カブ)ブ(ブロッコリー)キ(キャベツ)ワ(ワサビ)カ(カリフラワー・カラシナ)ル?」
次にイネ科の植物です。イネ科にはササ・ムギ・イネ・エノコログサ・トウモロコシ・サトウキビ・タケ・ススキがあり、これを語呂合わせで覚えましょう。
イネ科の仲間
「さむい!江藤さん佐藤さんたすけて!」
「さ(ササ)む(ムギ)い(イネ)!江(エノコログサ)藤(トウモロコシ)さん佐藤(サトウキビ)さんた(タケ)す(ススキ)けて!」
ユリ科の植物には、タマネギ・ニラ・ニンニク・ネギ・アスパラ・ヒヤシンス・スズランがあります。語呂合わせは以下のようになります。
ユリ科の仲間
「たまにねアスパラ冷やすとうまい」
「たま(タマネギ)に(ニラ・ニンニク)ね(ネギ)アスパラ(アスパラ)冷や(ヒヤシンス)す(スズラン)とうまい」
キク科の仲間には、ハルジオン・レタス・タンポポ・ヒマワリ・ゴボウ・キク・ブタクサ・ヨモギ・ダリアがあります。これを覚える語呂合わせは以下です。
キク科の仲間
「晴れた日にゴキブリよく出る」
「晴(ハルジオン)れ(レタス)た(タンポポ)日(ヒマワリ)にゴ(ゴボウ)キ(キク)ブ(ブタクサ)リよ(ヨモギ)く出(ダリア)る」
植物の分類が同じだと、がくや花びらの枚数が同じになり、植物を見分けるのにも使えます。植物の特徴と合わせて覚えたいところです。
中学受験星座の覚え方暗記語呂合わせ
天体の問題は〇時間後の空の状態など、想像しにくく苦手に感じている人も多い分野です。そして一等星などの種類も多く、全部覚えきれないと感じてしまうかもしれません。そんなときこそ語呂合わせで暗記事項を覚えやすくインプットしましょう。
ここでは「春の大三角」「夏の大三角」「冬の大三角」の星座と星の名前の語呂合わせを紹介します。
春の大三角
「春はうしし、おとめ歩くと寝坊でスピード違反」
「春はうしし(うしかい座・しし座)、おとめ(おとめ座)歩くと(アルクトゥルス)寝坊(デネボラ)でスピ(スピカ)ード違反」
夏の大三角
「わしと歩くデブの白鳥、今年もベロがでる」
「わし(わし座)と歩(アルタイル)くデブ(デネブ)の白鳥(はくちょう座)、今(こと座)年もベロが(ベガ)でる」
冬の大三角
「プロのこいぬ、おしりを檻にべったり」
「プロ(プロキオン)のこいぬ(こいぬ座)、お(おおいぬ座)しり(シリウス)をおり(オリオン座)にべ(ベテルギウス)ったり」
星座は形や位置関係も覚える必要があるので、覚え方と星座の図を一緒にして覚えるのがおすすめです。
中学受験岩石の覚え方暗記語呂合わせ
火成岩には深成岩と火山岩があり、下記のようにそれぞれに岩石があります。
- 深成岩:かこう岩 閃緑岩 斑れい岩
- 火山岩:流紋岩 安山岩 玄武岩
これを簡単な語呂合わせで覚えましょう。
覚え方は、「新幹線は刈り上げ!」です。
語呂合わせの内容を説明すると、「しん(深成岩)(かこう岩)せん(閃緑岩)は(斑れい岩)か(火山岩)り(流紋岩)あ(安山岩)げ(玄武岩)」で、全て頭文字から成り立っています。この語呂合わせのいいところはどちらも、左にいくほど白色、右にいくほど黒色の特徴も捉えているので、火成岩を覚えるのに最適です。
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中学受験理科の暗記語呂合わせに関するQ&A
中学受験理科の勉強に語呂合わせを取り入れたいと思っても、少し不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。そこで、不安を解消できるよう、質問形式で多くの人が疑問に思うことへの解答を紹介していきます。
中学受験理科の暗記問題はどうやって勉強すると効率が良いですか?
中学受験の理科は、暗記項目が非常に多い教科です。書いたり、繰り返し覚えたりと暗記の方法もさまざまですが、大切なのは覚えているかどうかです。覚えた直後や数日後は覚えているかもしれませんが、中学受験という長い期間の勝負の中では全く優れた方法とは言えません。覚え直し作業をしなくても、長期記憶に留まり続ける方法で暗記勉強をすることが重要といえるでしょう。
中学受験理科暗記アプリを教えてください。
中学受験では理科だけでなく、国語・算数・社会・英語と他の教科もありますが、小学生にとって長い時間勉強をすることはなかなか大変です。そこでスマートフォンやタブレットなどのアプリを使って勉強することで、ちょっとしたスキマ時間も有効活用することができます。中学受験理科の暗記アプリを紹介します。
中学受験理科暗記教材でるワカール
こちらのアプリにはフラッシュカードが収録されているので、理科を短期間に基礎的な部分を暗記したいという方におすすめです。
中学理科用語辞典
辞典という名前の通り、わからない用語が検索できます。理科はどの分野を中心に出題されるかわからないため、苦手な分野を作らないことが大事です。アプリで苦手をなくしてみましょう。
中学受験理科暗記カードのおすすめを教えてください。
覚え方の工夫として、自分で作る暗記カードもおすすめです。暗記カードは単語だけでなく、意味を書いたり、何度も間違えてしまう箇所を書き込むなど、自分専用の暗記カードが作れます。移動時間などちょっとした時間にもサッと取り出せたり、問題を出し合う方法も面白いです。ゲーム感覚にすることで、会話したり盛り上がるため、より印象に残り知識が広く深く定着するでしょう。
まとめ
ここまでで、中学受験理科の語呂合わせを紹介しました。理科は苦手な子も多い教科ですし、努力が点数に結びつくまでに時間のかかる教科です。そこで、少しでも知識を頭に残しやすく、なおかつ忘れにくくするためにも語呂合わせは取り入れたい勉強法の一つといえます。
中学受験の理科に限らず、暗記は反復することで定着します。何度も繰り返して覚えるためにも、語呂合わせでリズムよく覚えましょう。頭の中にイメージが湧くような語呂合わせや忘れないようなリズム感のある覚え方を自分なりに探したり、オリジナルの語呂合わせを作ってみるのもいいですね。理科の暗記方法でつまずいている方は、一度、語呂合わせでの覚え方を試してみてはいかがでしょう。
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