中学受験の国語で、詩や短歌、俳句というと出題されないもののイメージが持たれがちです。しかし、最近では難関校を中心として出題されることが増えています。過去問で出題がなかったとしても、問題の出題傾向が変わって出題される可能性もあります。そのため全く対策をしていない状態で受験に臨むのは危険です。
また、詩や短歌、俳句というと難しいという印象が持たれがちですが、そのようなことはありません。よく出題されるものがありますし、解き方のコツもあります。最低限のことに取り組んでおけば十分入試に対応できるだけの力をつけておくことができるのです。
しかし、塾ではカリキュラムをこなすにあたり、出題頻度が低めであり、志望校によって出題の偏りのある詩や短歌、俳句については時間をあまり割いてもらえません。
この記事では、中学受験の国語で、詩や短歌、俳句はどのようなものが出題されるのか、覚えておきたい俳句や短歌にはどのようなものがあるかを紹介していきます。ここでポイントを押さえて周りの受験生と差を付けましょう。
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中学受験の国語で詩や短歌、俳句を解くときのポイント
中学入試において、詩や短歌、俳句はどのようなところをチェックしておくとよいのでしょうか。覚えて起きたいポイントを紹介していきます。
詩のポイント
詩の中で覚えておくべきポイントは表現技法です。物語文や説明文でも使用されることがあるため、覚えておくと様々な問題を解くときに知識を役立てることができます。
中でも最も多く出てくるのが「比喩」です。何か別のものに例える表現で、具体的なイメージをしやすくする効果があります。比喩の一つである、人間でないものを人間のように例える「擬人法」も有名です。「木が寂しそうにしょんぼり立っている」といった表現は擬人法を活用した表現で、たとえを使うことで木が立っている様子を想像しやすくしています。
他にもくりかえを用いてリズムをよくして読みやすくするのは詩で多用される表現です。他にも語順を入れ替えて内容を強調したり、リズムを整えたりというのもよく用いられます。
短歌や俳句のポイント
「リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ(こまつあやこ)」という作品や「わたしの空と五・七・五(森埜 こみち著)」という作品が、中学入試の国語の文章題で近年多く取り上げられました。これらの作品は短歌や俳句をテーマにしており、作品中でも俳句が出てくることで、短歌や俳句の知識を問われる問題が出題されています。それ以外にも、難関校で有名な灘中学校は毎年俳句の出題があり、受験生は対策が必要です。
短歌や俳句の勉強をするにあたり、季語は欠かせません。季語は旧暦に基づいているので、今の季節とは異なるものが多いので注意です。以下のものはよく出題されるので覚えておきましょう。
- 春:桜、花、蛙
- 夏:五月雨、こいのぼり、若葉、青葉、雨蛙
- 秋:朝顔、天の川、七夕
- 冬:神無月、雪、初雪、小春日和
中学受験で覚えておきたい短歌・俳句
よく出題される短歌や俳句については、覚えておくとテストのときにも落ち着いて解答することができます。出題される頻度の高いものは、間違えやすいポイントがあるため、覚えておくとほかの俳句や短歌が出てきたときにも応用できるものが多いです。
基本的に、短歌や俳句の問題で記述をさせるようなものはありません。短歌や俳句の意味を答えたり、情景を説明したりという難しいものは出題されないので安心をしてください。多くの場合、出題される内容は技法や季節です。ほとんど記号問題での出題ですが、知っておくと得点を積み重ねることができるのでぜひ覚えておきましょう。
よく出題される短歌
「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出(い)でし月かも」(阿倍仲麻呂)
大空をはるかに振り仰いで見ると、東の空に月が出ている。春日の三笠に出ていた、あの月だなぁ、という外国で母国への思いを読んだ歌です。春日は奈良のあたりを指します。
「石がけに 子ども七人こしかけて ふぐをつりおり 夕焼け小焼け」(北原白秋)
石がけに子どもたちが7人座って無心になってふぐを釣っている。美しい夕焼けで空も海も、子どもたちも赤い光に包まれている様子をよんだ歌です。北原白秋も有名であるため、名前を聞かれることもあります。
よく出題される俳句
「赤い椿 白い椿と 落ちにけり」(河東碧梧桐)
赤い椿の木のしたには赤い椿、白い椿のしたには白い椿が落ちているよ、という情景を説明している俳句です。季語は椿ですが、季節は春であることに注意をしましょう。内容は決して難しくないですが、椿に冬のイメージがあるため、季語を間違えやすいということでよく出題されます。
「秋深き 隣(となり)は何を する人ぞ」(松尾芭蕉)
秋が深まり、野山が寂しく感じられるようになってくると人恋しくなって隣人のことなど気になるようになってくる、という内容の俳句です。「ぞ」という語尾が疑問形であること、がよく出題されます。季語は秋深き、で秋の俳句です。
松尾芭蕉の場合には、有名な俳人であり多くの作品が知られています。そのため、記号問題で松尾芭蕉の俳句を選んで答えなさいといった問題が出題されることもあります。
「朝顔に つるべとられて もらい水」(加賀千代)
朝、井戸に水を汲みに来ると朝顔の敦賀つるべに巻き付いていたため水が汲めなかった。切ってしまうのはかわいそうだったので、ご近所に水をもらいに行くことにした、という情景が描かれています。
「つるべ」というのは水をくむためにつなの先におけを取り付けたものです。現代の生活で用いないものであるため、情景を思い浮かべにくいということでよく出題されます。また、季語は朝顔ですが季節は秋になるという点でも注意が必要です。
「すずめの子 そこのけそこのけ お馬が通る」(小林一茶)
道で遊んでいるすずめの子よ、そこを早くのきなさい。お馬が通るからあぶないよ、という意味の俳句です。季語はすずめの子で季節は春です。内容としては難しいものではないですが、松尾芭蕉同様にたくさんの俳句が残っているために、他の作品とともに小林一茶の作品を選びなさいといった問題が出題されることもあります。
まとめ
今回は中学受験の国語の中では出題頻度は低めですが、得点源となる詩や短歌、俳句について紹介しました。中でもよく出題される、詩の技法、短歌や俳句の季語を覚えておくことが大切です。今まで受験する学校で出題されていなかったとしても、知識問題の一部として出題されることもあります。急に入試問題の出題傾向が変わることもあるので、覚えておいて損はありません。
また、詩や短歌、俳句は塾でも取り扱う時間が少ない分野です。そのため知識として身につけていない受験生も多くいます。そのため、対策をしておくことで、他の中学受験生と差をつけられる分野です。最近では詩や短歌を題材にした物語が出題され、そこで短歌や俳句の知識を問われることも出てきています。大きな得点源になるものではないですが、覚えておくと助けられる内容が多いので余裕のあるときに最低限の知識は身につけておくことをおすすめします。
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