中学受験をする上で、とても大切になるのが過去問演習です。志望校の過去問を解くことで、学校の傾向と対策をすることで合格力を高めるとともに、当日の合否のめやすにすることもできます。
過去問は小学校6年生の夏休み明けから始めるケースが多いです。そのため夏休み中には少しずつ手元に揃え始める必要があります。過去問も市販のものを購入することができますが、すべて購入するとなるとかなりの金額です。
そこで、過去問の入手にあたっては無料で入手できるものも積極的に利用していきましょう。今回は無料で入手する方法と使用する際の注意点を紹介していきます。これから過去問演習が始まる人はぜひ参考にしてみてください。
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中学受験における過去問の無料入手・ダウンロードの方法
過去問を無料で入手する方法はいくつかあります。学校によって対応していないものもあるので、複数の方法を知っておくことが大切です。
学校からの配布
もっとも簡単で確実な方法として、受験校から過去問をわけてもらう方法があります。学校から過去問をわけてもらう方法も様々です。
もっとも多くの人が手にする機会として学校説明会があります。学校説明会の際、資料として学校案内のパンフレットが配布されるだけでなく、入試要項や過去問が配布されるというケースは多いです。しかし、どの説明会でも常に配布されるとは限りません。一部の学校については「過去問説明会」や「入試説明会」といったときのみ配布するというケースもあります。学校によっては「第〇回目の説明会のみ過去問を配布します」といった指示がされているケースもあるので、ホームページで詳細確認をすることが必要です。
願書といっしょに入試問題が配布されるというケースもあります。これも学校によって対応は様々なので、必ずとはいえません。口コミを参考にしたり、学校説明会やホームページでの案内を確認するようにしましょう。
学校の窓口でもらう際は注意を
受験する学校というのは一度決めたら受験当日まで絶対に変わらないとは言い切れません。併願校は直前まで悩むこともあります。そのため直前で急遽併願校が変わるという場合もあるでしょう。急に併願校が変わった場合、学校説明会に間に合わず過去問の配布を受けられないこともあります。その際、気になるのが学校に直接出向いて過去問をもらうことができるかどうかです。
一昔前は学校に出向けばいつでも受け取ることができるという学校は多くありました。しかし、今はコロナウイルスの影響もあり学校も窓口を閉めている学校も少なくありません。そのため学校に行っても配布してもらえないという可能性も高いです。そこで、もしも急遽過去問が欲しいという状況になったら、問い合わせをして過去問をもらうことができないか確認をするとともに、受け取る日を事前に取り決めるようにしましょう。学校によっては訪問しなくても郵送で対応してくれるというケースもあります。
中学受験の過去問をインターネットで入手する方法
インターネットはなんでも情報が手に入るツールですが、過去問の入手することができます。インターネットを利用して過去問を入手する方法もひとつではありません。いくつかの方法があるので頭に入れておきましょう。
学校のホームページを利用する
私立中学の中には、学校のホームページの中に過去問を掲載している学校があります。学校によって掲載内容は異なりますが、実際の入試問題と解答用紙、解答がセットで掲載されていることが多いです。複数回次行われている場合には複数回の入試問題が掲載されていることもありますし、数年分の入試問題を掲載しているという学校もあります。
過去問掲載サイトを利用する
インターネット上には、私立中学と提携をして過去問を掲載しているサイトもあります。もちろんほとんどのサイトが無料です。有名なところでは「中学入試の鉄人」「四谷大塚入試情報センター」「中学受験算数の森」といったサイトがあります。どのサイトもすべての学校の問題が掲載されているというわけではありません。そこで、複数のサイトに登録をしておくと、必要な過去問を揃えやすいです。
中学受験の過去問を無料で入手・ダウンロードする際に気を付けるべきこと
多くの人は受験の際複数の学校を候補に挙げるため、過去問も購入するとなるとかなりの金額になります。受験の際には様々な部分でお金がかかるので、抑えられるところはおさえたいと思うでしょう。そのため過去問を無料で入手できるなら、購入することなく乗り切りたいと思うかもしれません。しかし、無料の過去問を使う際には気を付けるべきことがいくつかあります。
中学受験の場合、国語の過去問がない場合がある
これはどの事例でもいることですが、著作権の兼ね合いで問題が掲載されていなかったり、配布されていなかったりするケースがあります。学校から配布される過去問の場合には、著作権で配布ができない問題がある場合、問題自体が配布されないというケースが多いです。
インターネットや市販の過去問の場合には、すべての問題が掲載されないケース以外に、著作権をクリアしている部分だけ掲載しているというケースがあります。これについては掲載されていない部分については、どこを見ても問題を見ることはできないので無理に探す必要はありません。問題のある部分だけ演習するようにしましょう。
解答や解説の有無
学校から配布される場合でも、インターネットに掲載されている場合でも、解答や解説が添付されているものとそうでないものとがあります。解答があれば〇×はつけることができますし、学校によっては配点も掲載されていて点数の確認をすることも可能です。しかし、解説がついていないと、解き直しにかなり苦戦することになります。過去問掲載サイトの中には、解説を掲載しているところもあるので、困ったときのために複数のサイトに登録しておくことが望ましいのです。もしも過去問の解答がなく、なおかつ解き直しをしてもわからないという場合には、塾で質問して解き方を教えてもらうようにしましょう。
過去問は購入しなくても無料入手するだけで入試を乗り切ることができるのか?
中学受験の場合、過去問を解くことは特に6年生の後半からは受験勉強の中でも必須であり、合否にも大きく影響します。少しでも合格に近づくために、過去問を購入するべきなのか、無料で揃う場合にはそれだけを利用してよいのか迷うこともあるでしょう。過去問は購入せず無料のものだけで乗り切ることができるのか考えてみます。
解説がなくても理解ができる
市販で過去問を購入する最大のメリットは丁寧な解説がついているということです。解説部分に解き方や合わせて覚えておきたい知識が掲載されているおかげで効率的に解き直しができます。過去問はただ解くだけでなく、解き直しをしなければ力をつけることができません。そこでしっかりと解き直しをするためには解説が不可欠なのです。
前で述べた通り、学校から配布される過去問やインターネットに掲載されている過去問の中にも、解答や解説が掲載されているものはあります。しかし、市販の過去問ほど細かく説明が書かれていないものも多いです。目を通してみて、解説が不十分と感じる場合には購入することを検討しましょう。
全教科一式複数年分揃えられる
過去問がインターネットや説明会で手に入ったとしても、1年分しかなかったり教科の欠けが出たりすることもあります。特に複数回次の試験がある学校の場合、無料での入手で全科目全回次の試験を複数年分揃えることは難しいです。塾の方針によっても変わりますが、過去問は第一志望であれば3年から5年、試験が1回しかない学校の場合には10年分は解くべきといわれています。これだけの回数を無料で揃えられることはなかなかありません。不足が出る場合には、過去問を購入して補います。
購入しても必要年度分用意できない場合
試験回数が多い学校の場合、過去問を購入しても掲載されている年数が2年分しかなくて必要な年数分がそろわないというケースがあります。在庫があれば前年度のものでも購入することが可能です。しかし、本屋や出版元に過去の年度の過去問の在庫がないことのほうが多いです。
その際は、古本屋やオークションサイト、フリマアプリを利用するようにしましょう。過去に受験した人が不要になって出品していることがあります。人気のある学校の場合には、元の値段よりも高くなるケースもありますが、多くの学校の場合にはかなりリーズナブルに購入することができます。
無料の過去問ダウンロードツールを利用する際には塾に確認を
塾によって過去問は購入して進めるように指示されることもあります。また、無料の冊子でも、学校が配布した入試問題の原本はそのまま使うのではなくコピーして解いて、原本は直前の本番練習用にとって置くように指示されることもあります。
インターネットのものも学校配布のものも無料で手に入り、手軽に準備できるので、家庭用に反復練習で使うのにはとても便利なツールです。知っておいて損のないものではありますが、塾によって過去問の取り扱い方法は様々な指示があるので、指示に従いながら活用するようにしましょう。
まとめ
今回は過去問を無料で入手する方法を紹介しました。学校から受け取るだけでなく、学校の公式ホームページや過去問掲載サイトを利用すれば手軽に過去問を入手することができてとても便利です。何度も反復するものなので、手軽に入手する方法は知っておくと役立つでしょう。
その反面、受検する学校によっては学校での過去問配布や、インターネットでの過去問掲載を行っていないというケースもあります。また、無料で過去問を入手することができたとしても、塾が過去問は購入するよう指示をすることもあります。塾は先生の添削がしやすい環境整備や子どもたちの復習のしやすさを考慮して指示をするものです。そのため、塾から指示があればそれに従いながら無料の過去問を活用するようにしましょう。
志望校に合格するためにも過去問を解き始める前に、社会の現在の偏差値によって、正しい勉強法を教えてくれる下記のシミュレーターページを利用してみましょう。
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