このページでは、いよいよ入試本番に向けた過去問に取りかかる上での効果的な勉強法をお伝えしていきます。早めに社会を固めることが出来ている子は、6年生の夏期講習が始まるあたりから、まだ社会を固めきれていない子でも、9月・10月くらいからは必ず過去問にとりかかれるように頑張って知識を固めていきましょう。
社会を最後に伸ばす必殺技は、ズバリ過去問との向き合い方です。
ここでは、その過去問を解く上で知っておくと役立つコピーの仕方などのテクニックを紹介します。
その前に、社会の過去問を解くときの注意点として、知識の土台が固まった段階で解くというルールは必ず守りましょう。どういうことかと言いますと、知識の土台がない状態での過去問演習は、バツばかりで多くの問題を間違えてしまうだけです。ほとんど意味をなさないどころか、貴重な過去問演習の機会を1年分無駄にしてしまうので、マイナスです。
また、過去問を解く上では、実際の入試本番だと思って緊張感を持って、真剣に解くようにしましょう。では、今回の過去問をコピーする記事の本題に入っていきます。
過去問を解く上で用意するもの
まず、過去問を解く上で用意するものがあります。
- 問題用紙のコピー
- 過去問に付属してある解答用紙のコピー(ない場合は、過去問専用ノート)
- シャーペンもしくは鉛筆
- 採点用の赤いボールペン もしくは 赤鉛筆
- 実際の入試本番で使う予定の腕時計
- 終了時間が来たら音で知らせてくれるキッチンタイマー
基本的に過去問に取りかかる時には、知識の土台はすでにある状態ですから、今まで学習してきたこと、覚えてきたことがいよいよ試されるのです。だらだら解くのではなく、必ず時間を図って解いて下さい。
それと、必ず問題用紙をコピーし、解答用紙が過去問に付属してある場合は直接書き込むのではなく、解答用紙も必ずコピーして使ってください。なお、キッチンタイマーは、時計代わりに使うのではなく、試験時間終了の合図を音で知らせるものとして使って下さい。(解いている最中の時間確認は、自分の腕時計でするようにしましょう)
問題用紙をコピーする理由
問題用紙をコピーする理由は、最低でも2回は解いてもらいたいからです。もしも1回目に解いた跡があると、2回目解くときに、非常に解きにくくなってしまいます。
例を挙げるとすれば社会に非常に多く出題される形式の記号問題や正誤問題です。
実際に、ア~エまでの中から一つ正解を選ぶタイプの記号問題などを解くときに、1回目解いたときにアとウなどを斜線で消したりしていると、2回目解くときに、まっさらの状態で問題と向き合えなくなってしまいます。
逆に、2回目解くことを前提に1回目を解くと、お子さんによっては次に解くときのことを考えて問題を汚さないようにきれいに解こうとする子もいます。実際の入試では、記号問題ではあきらかに違う記号を消したり、正誤問題では、ポイントとなる部分に下線を引いたりするはずです。これでは、過去問を解く価値が半減してしまいます。そうならないために、問題もコピーを取ることをお勧めします。
なお、過去問を発行している出版社によっては、社会の最終問題と、理科の最初の問題が同じ見開きのページになってしまっているものもあります。これをそのままコピーしてしまうと、理科をはじめて解くときの弊害になってしまうので、コピーをするときには、理科の部分に白い紙などを載せて、理科の問題をフライングで見てしまわないようにしましょう。
解答用紙をコピーする理由
解答用紙が付属してある場合は、それを必ずコピーして使ってください。
コピーする際の注意点として、解答用紙が縮小されて収録されている場合、本番の用紙の大きさまで拡大コピーしてください。 例えば、首都圏の過去問をメインで取り扱っている「声の教育社」では、●%で拡大してくださいと載っています。
過去問を発行している出版社によっては、実際の解答用紙そのままの場合もありますので、そのあたりは最初に必ず確認しておきましょう。コピーする理由として、最低2回は解くという点から、原本に書くのは問題外です。
また、社会の問題形式に空欄に一行程度で書きなさいというものがあるのですが、解答用紙が本来の大きさでないと、どのくらいの分量を書けばよいのか検討もつきません。
さらに言えば、社会の場合、記述問題を出題してくる中学であれば、マス目の解答欄でないと、解答を書いていきながらの字数を埋めていく感触がつかめません。
ただし、解答用紙がない場合は、志望校ごとに過去問専用ノートを作り、そのノートに解いて下さい。間違っても問題に直接答えを書き込まないようにしましょう。これは、出来る限り実際の入試問題の雰囲気に触れてほしいからです。
ワンポイントアドバイスとして、コピーは数校分、数年分をまとめて取っておくと手間が減りますので、お勧めです。第一志望校、第二志望校は、5年分を最低2回は解いてほしいので、最初にコピーを2 部(問題用紙&解答用紙)作っておくと手間が省けます。