中学受験の直前期は親子ともに精神的に不安定になる時期です。受験に向けてこれまで頑張ってきた努力の結果が出る時期であるため、ナーバスになることはいたしかたないことでしょう。受験生といえど小学生ですから、どれだけ勉強しても気持ちが不安になるのは仕方ないことです。保護者としても一緒に過ごしていてヤキモキすることも少なくありません。
そのようなとき、保護者はどのように子どもたちと関わることが望ましいのでしょうか。事前にどのような関わりが良いかを知っておくと、保護者もその都度適切な行動を取ることができますし、冷静に対処をすることができます。
そこでこの記事では、中学受験にあたり、直前期には親子がどのように過ごすことが望ましいのかを紹介していきます。特にナーバスになりがちな受験前1か月、このように過ごすと親子ともに精神的に安定して過ごすことができるでしょう。
中学入試まで時間がない場合、今から算数や国語を勉強しても得点アップにはあまり繋がりません。
中学受験は算数や国語ではなく、「社会」の出来で合否が決まります!
そのため、総合点をあと10点アップさせたいのであれば、残り限られた貴重な時間に社会の勉強をすることが断トツの近道です!
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中学受験直前期に「お子様の足を引っ張らない親」の特徴
子どもに不合格を経験させたい、という気持ちを持っている保護者はいません。合格させたいという気持ちがあるからこそ、厳しい声を書けてしまうことがあります。受験生のお子さんの足を引っ張らないためにも、どのような行動を控えたらよいのかを知っておきましょう。
俯瞰の目を持つ
子どもが受験勉強をしていると、どうしても目先の「できる・できない」に目が行きがちなものです。しかし、受験というのは長い道のりですし、さらに言うと受験だけが人生ではありません。中学受験は、あくまでも長い道のりの中の一つの選択肢です。たしかに目の前にある中学受験に向けて進んでいて、合格という目標に向かって進んでいますが、そこにだけ目を向けていると良くない状況に陥りがちなので気を付けましょう。
保護者としては俯瞰の目を持つことはとても重要です。直前で焦っている気持はあるでしょう。ときには宿題が終わらない、過去問の点が悪い、ということで夜更かししてでもその日のタスクを片付けなければと追い詰められたような気持になることもあります。
しかし、大切なのは受験までの時間を可能な限り有効活用して、入試当日に最高のパフォーマンスをして合格を勝ち取ることです。その日に終わらなくても週末を活用するようにしたり、他の予定を調整したりと、長期的な視点に立って考えるようにして行動するようにしましょう。子どもは目先のことにとらわれがちだからこそ、保護者が俯瞰して見られることが大切です。
合格というゴールに向けたロードマップを準備する
前に述べた通り、受験は長期戦であるため、目先のことを片付けているだけでは進展しません。合格に向けて4科目をどのように仕上げていくか、どの科目のどれをいつどうやって仕上げていくか、過去問はいつから始めるか、といった全体のロードマップを作成したうえで進むことが大切です。
多くの子が学習塾に通いながら受験勉強を進めます。塾にはカリキュラムがあるため、通っていればある程度のロードマップは見えているものです。しかし、塾の提示してくるロードマップは一般的なものであり、誰にでも当てはまるものではありません。子どもによって得意不得意もありますし、消化できる問題量も違います。そこで、塾のロードマップを参考にしながら、わが子に必要なアレンジを加えていきましょう。自分に合ったロードマップの全体像が見えていると、親子で焦ることなく着実に受験勉強を進めていくことができます。
小学4年生の場合は「勉強のやらせ過ぎ」に注意する
受験は長期戦です。多くの子が小学校4年生から塾に通い始め準備を進めていきます。いくら行きたい学校があっても、4年生から受験勉強をずっとコツコツ続けるというのは至難の業です。確かに受験ではやるべきこともたくさんあるし、学校に通いながら塾に通うのでスケジュールもかなりハードなものになります。授業で学習するボリュームもかなりのものなので、宿題量も多く、毎週やるべきことをこなしていかないとかなり焦ってきてしまうでしょう。
しかし、4年生のうちは勉強をやらせ過ぎないよう配慮することが大切です。子どもたちもまだ、中学受験がどんなものかを理解していないことが多く「思っていたよりも大変だった」「受験辞めたい」「もっと遊びたい」といったことを言い始めることも少なくありません。受験勉強を始めた当初から授業に集中でき、宿題も完ぺきにこなせるという子はほとんどいないので、保護者もその点は安心して進めるようにしましょう。少しずつ一緒に勉強を進めていく中で、少しずつ集中力も付きますし、子どもたちも受け身から能動的な勉強に切り替わります。4年生のうちは無理をさせず、少しずつ正しい勉強方法を身につけさせていくようにしましょう。
小学5年生の場合は考え方の基礎を学び活用する力を身につけさせる
5年生になると受験勉強も本格化してきますし、受験で頻出の内容を多く取り扱います。そのため授業の内容は難しいですし、一度の授業で学習する内容もかなり膨大です。そこで、5年生の学習では、4年生の学習の内容をもとに、どう解き進めていくかという解法を身につけていくことを大切にしましょう。
4年生のうちは、大変とはいえど、5年生に比べると授業で学習する内容も少なめですし、暗記すればどうにかなるものも多かったです。しかし、5年生になるとただ覚えただけでは太刀打ちできない問題が多くなります。解き方を理解して、同じように解くことが求められたり、覚えた知識の背景にあるものを理解して知識と知識のつながりに答えられるようにしたりしていかなければ得点に結びつきません。そこで、問題を解くときには量よりも質にこだわっていきましょう。〇×を単純に着けるのではなく、〇の問題もより良い解き方はないか確認し、✕の問題についてはなぜ間違えたのか、どうやって解けばよいのかを考える習慣をつけることが大切です。この作業をすることで、似たような問題が出てきたときに対応できる力が身に付きます。
小学6年生の場合は過去問演習を徹底させる
小学校6年生の1学期で単元学習は終了します。夏休みに総復習を行い、9月からは過去問などの実践問題に取り組むのが一般的な流れです。9月以降の実践問題に取り組む際には、今まで学んだ知識を活用していくことが求められます。そこで、夏休みまでに知識のインプットを完成させておかなければなりません。
9月以降にとても大切になるのが過去問などの演習問題です。問題演習を繰り返していくことで、詰め込んだ知識の活用方法を理解し、点数に反映させていかなければなりません。解けなかった問題はなぜ解けなかったのか確認し、知識の詰め直しや問題の取り組み方を確認します。受験前は焦りも出てきていろんな問題を解かなければならない気持ちになりがちです。しかし、同じものを繰り返して知識を確実にすることが大切です。過去問も何度も繰り返していつでも解ける状態に仕上げましょう。
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中学受験の直前期に親が注意すべき考え方
中学受験が近づいてくると、保護者も子どもたちへの声掛けで悩むことも出てくるでしょう。避けたほうがよい言葉遣い、考え方として以下のようなものがあります。
中学受験で失敗したら「公立でいい」はNG
「ダメなら公立でいいじゃない」という言葉は、誰もが一度は発したことがあるものではないでしょうか。たしかに中学受験に失敗しても、公立中学校という選択肢があります。そのため、保護者としてはプレッシャーを軽減するための言葉として言いがちなところがあります。
また、中学受験はチャレンジすることが大切であり、難関校だけに挑戦して、ダメだったら公立に行こうと考える家庭もあります。どちらの側面からも「ダメなら公立」という言い方がされますが、どちらについてもあまり良い言葉ではありません。
まず、頑張っている子に対してプレッシャーを軽減するためにいうのが良くない理由として子どもとしては「公立に行かないために頑張ってるんだよ」という気持ちが起きてしまうからです。保護者はフォローのつもりで言ったのに、子どもたちは「努力していない」「今頑張っている自分を否定された」という感情を抱くことがあるため、あまり良い言葉ではありません。また、公立に行くということは受験の失敗を連想させるという点でも避けたほうが良いです。
次に、難関校にチャレンジしてダメだったら公立、という考え方ですが、これもあらかじめ挫折を経験させる前提で受験を考えているという点で良いことではありません。保護者としては、あくまでも選択肢の一つとして挑戦し、ダメだったら高校受験でリベンジすればいい、合格すれば儲けもの、といった感覚があるかもしれないですが、子どもたちにとっては中学受験で合格できなかった、公立に行くことになった、という経験は挫折です。ここから勉強が嫌いになったり、親子関係が悪くなったりする例も少なくありません。中学受験をするにあたって、不合格が子どもにどういった傷を残すことになるかは慎重に考えておく必要があります。
「あなたなら大丈夫」と声かけをする
自信をつけさせるためにも、子どもに「絶対大丈夫」「あなたなら大丈夫」といった言葉を掛けがちです。たしかに自信を持たせることは大切ですが、持ちすぎるのは危険であるということも頭に入れておきましょう。
根拠のない自信を持たせるよりは、具体的に大丈夫だと思えるものを子どもに持たせることが大切です。例えば、入試当日の行動がどのようになるのか、実際に電車に乗って試験会場の学校まで行ってみることはとても効果があります。実際の行動を理解し、当日起こりそうな不安に対してのシミュレーションをしておくことで、子どもたちも安心して受験に臨めます。
そこで初めて「だから大丈夫なんだよ」と子どもに伝えることができるのです。根拠のない「大丈夫」をたくさん伝えることは、変な自信を持たせる危険もあります。子どもたちが「だから大丈夫なんだ」と思えるよう、具体的な行動も合わせて伝えることを心がけましょう。
中学受験直前期の過ごし方!【お子様編】
では、受験前の子どもたちの過ごし方として気を付けなければならないこととして、どのようなことがあるのでしょうか。3つ紹介します。
中学受験直前期の「苦手の深追い」はNG
受験前になると、少しでも点を伸ばしたいという気持ちから、苦手なものを克服しようと考えるケースがあります。たしかに苦手なものが一つでもなくなったほうが自信にもなりますし当日の得点が期待できます。しかし、苦手なものを深追いしすぎることはあまり良いことではありません。
まず、苦手なものに取り組んでわからないことで自信を失う可能性があります。さらに、わからないものに取り掛かっていると時間のロスにもつながります。受験直前というのは仕上げの時期です。あまりにも苦手なものばかり深追いするのではなく、得意なものや覚えているか不安な個所のチェックに時間を回しましょう。
中学受験直前期で過去問対策が思ったように進まなくても焦らない
過去問も解かないよりは解いたほうがいいものですし、何年分も何回も解きなおすことが理想的です。しかし、中には志望順が低い学校などは思うように過去問が解けないこともあります。そのようなときには無理に過去問を解こうとしたり、解けてないことで焦ることは避けましょう。
過去問が解けていなかったとしても、他の部分で頑張っているはずです。ネガティブなことばかり考えるとどんどんとよくない方向に進んでいきます。過去問があまり解けていないものについては気持ちを割り切り、頑張ったもので結果が出ると信じるようにしましょう。
中学受験直前期である12月までは家庭学習>過去問
過去問は受験でとても大切なものというイメージは誰もが持っているでしょう。そのため、中には宿題を後回しにして過去問を解きたがる子がいます。しかし、これは正しくありません。基礎力がついていなければどれだけ過去問を解いても意味がないです。
そこで、過去問を本格的に進めるのは12月からだと思っておきましょう。それまでは、塾の宿題や今までの授業内容の復習、弱点部分の反復に力を入れていきます。そういった積み重ねができていれば過去問でも十分な得点がとれます。
中学受験直前期におすすめ!【たったの30日間で偏差値が10以上も上がったお子様続出】
中学受験に本番が近づいてくると親子共々緊張してきます。この時期になると大切なことは、今まで勉強してきた成果をいつも通り発揮できるかも勝負のポイントなってきます。しかも、志望校であればあるほどに緊張する確率が高くなりますし、平常心でいることはとても難しいことです。
ただし、社会の場合は、覚えたか覚えていないかの違いが大きいので、国語や算数と違って、いつも以上の力を発揮するのは難しいですが、逆にいつも以上に点数が悪くなることもありません。ですから、直前期の過ごし方が大変重要になってきます。
そういった中学受験直前の限られた時間を、有効活用するためにおすすめしたいのがスタディアップの教材です。
中学受験直前期はノートにまとめる時間も惜しい
入試直前になると、わからない問題をまとめたり、覚えておきたい知識をまとめたりして、弱点がすぐに確認できる教材が欲しいと思うものです。しかし、その作業をする時間もほとんどありません。ノートを作ろうと思うなら、それに準ずる教材を用意することを考えましょう。
プラチナインプットなら「本当に重要で覚えてほしい問題」ばかりがまとまっている
入試直前の見直しにおすすめの教材が「プラチナインプット」です。中学入試で頻出の問題が一問一答形式にまとめられています。地理・歴史・公民を合わせても問題数が777問とコンパクトです。知識の核となる問題を厳選しているので、効率的に知識のチェックができます。本当に覚えるべき重要な問題を抑えることができるので、短期間で得点力アップが大幅に見込める教材です。
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中学受験1ヵ月前は体調管理に特に気を付けよう
入試前最後の1か月で一番気を付けるべきことは体調管理です。どれだけ頑張って過去問を解いて、成績もあげていたとしても、当日体調が悪ければ努力の結果を存分に発揮することができません。もちろん受験前日まで勉強することも大切ですが、体調管理を最優先にするようにしましょう。
できれば、1月に入ってからは夜型の生活から朝型にも切り替えていくようにします。また、少しでも体調が良くないと感じたら、無理をせずゆっくり休息をとることも大切です。最高のパフォーマンスをすることができるよう、心身の調子を整えながら、最後の調整を進めていくようにしましょう。
本番までの1週間の体調管理は特に念入りに行う
入試というのはとても恐い一面を持っています。それがこの体調管理(コンディション)の面です。当然ですが、コンディションが悪いと、力を発揮するのが難しくなってしまいます。
4、5年生からこの日を目指し、コツコツ積み上げてきたものを発揮するための一発勝負。何としても最高のコンディションでのぞんでいただきたく思います。そのために出来ることを以下のように掲載しておきます。
- 生活を朝型へと切り替える(実際の試験開始時間を想定して)
- 人の多いところへ行く場合はマスクをしていく
- のどから来る風邪対策として、空気清浄機・加湿器をつけて寝る
- 3食をしっかりと食べる(特に朝食を)
- 本番当日は、過度に水分を取りすぎない、チョコレートなどの甘いものを少々入れる
特に加湿器は本当にお勧めです。タンクに水が多く入る容量の多いものを選びましょう。タンクが小さいものだと、水を何度も入れるのが手間になり、結局、毎日使わなくなってしまう可能性がありますので、タンクは大きめのものを選ぶようにしましょう。
入試本番当日は、入試会場にあまり難度の高い参考書や問題集を持ちこまない
これもよく言われていることですが、入試本番前にあまり難度の高いものを持ちこむと、知識の抜けが見つかった場合に焦ってしまう場合があります。
社会でいえば、演習問題などのものは持ち込まないようにしましょう。むしろ、知識を確認できる【プラチナインプット・プラチナアウトプット】など、答えがすぐに確認出来たりするものがお勧めです。
特に、社会は直前の10分で覚えたことが出たという報告を、数え切れないくらいもらいます。しかも、前日や直前にやった問題がでると、モチベーションが高まり、好循環が起こります。そのためにも、持ち込む参考書などは厳選しましょう。※あまり、大量の参考書を持ち込むことはお勧めしません。生徒自身の体に負荷がかかってしまいますので。
中学受験1ヵ月前に関するQ&A
中学受験の最後の1か月、どのようなことに気を付ければよいのでしょう。よく出てくる疑問に答えてみました。
中学受験1ヵ月前なのに勉強していないのですが、どうしたらいいですか?
勉強というのは、子どもたちが自発的にするものではありません。もちろん、志望校に合格したい、わからないことができるようになりたい、といった強い気持ちがある子は自発的に勉強することもできるでしょう。しかし、受験の直前に来てもなかなか勉強しない状況となると、ここから子どもの意識改革ができる可能性はかなり低いです。
もちろん、もう時間がないこと、今頑張ることで将来の選択肢が広がること、志望校の合格の可能性が高くなることは再度話し合いをしてみることは意味があります。直前になったからこそ、子どもたちも意識が変わり、話を聞いてやる気を出すということもあります。
しかし、もし話しても勉強姿勢に変化がない場合、物やお小遣いで釣るしかないでしょう。「合格したらゲーム機買おう」「頑張って受験を乗り切ったら○○に行こう」といったことを伝えたほうが、現実的に頑張る意味を子どもたちも見出しやすいです。あまり良い方法とはいえませんが、受験前は一分一秒も惜しく、あまり子どもへの声掛けにも時間を掛けたくないですから、即効性を考えて物やお小遣いで釣るという方法も視野に入れておくほうが良いでしょう。
中学受験直前期の国語の学習方法を教えてください。
直前に焦っても国語の文章読解が読めるようにはなりません。そこで、直前は知識の見直しを徹底するようにしましょう。間違えやすい漢字を確認したり、ことわざや慣用句などを空き時間を活用して確認していくようにすると、最後に少しでも点数を積み上げることができるようになります。
中学受験直前期の過ごし方を教えてください。
直前は仕上げの時期であり、無理をするべき時期ではないです。体調を崩してしまえば思うように問題が解けず残念な結果になりかねません。そこで、夜遅くまで勉強するのではなく、できるだけ早めに切りあげて早めに寝ることを心がけましょう。可能なら入試本番に向けて、早寝早起きに切り替えておくのが望ましいです。
中学受験直前期にスランプに陥った時の対処法を教えてください。
スランプに陥ったときの解消法は様々です。そして子どものタイプによってもあっている方法は違います。そのため、いくつかの選択肢のうち、お子さんに合った方法を考えるようにしましょう。
例えば、スランプに陥ったときに一日勉強を忘れて思いっきり遊ぶという対処法があります。勉強から離れてリフレッシュすることで、気持ちが吹っ切れて、翌日から集中して取り組むことができるという方法です。受験前の遊べないフラストレーションも発散でき、気合いが入る方法ではあるのですが、心配性な子どもの場合、思い切って遊べないうえに、遊んだことで勉強に遅れが出たという不安を抱えてしまうケースもあります。そこで、このようなタイプの子なら、遊ぶのではなく、図書館に行ったり、プラモデルなど集中できるものに取り組んだり、勉強に近い頭を使うものでリフレッシュする方法を選ぶとよいでしょう。
中学受験直前期の勉強方法を教えてください。
直前期は見直しの時期です。そこで、4教科のなかで、自分自身の苦手なものや自信のないものに向き合うことを大切にしていきましょう。苦手な単元の確認をしたり、過去問で何度も間違えている問題に再挑戦したりしていきます。こういった見直しの機会を設けることは、知識の再構築をするのはもちろんのこと、解けたときに自信をつけることにも効果的です。一つ一つ苦手を克服して積み上げていくことで、合格は近づいてきます。
中学受験直前期の算数における学習方法を教えてください。
入試直前の勉強方法については、子どもの成績状況によっても取り組むものが変わってきます。例えば、苦手な単元がある場合には、その単元に取り組んで理解することが必要です。それに対して、ある程度合格ラインに乗っている場合には、過去問のようなテスト形式の問題を反復して試験当日のシミュレーションをできるだけ多く積むことが良いでしょう。
どちらの状態であったとしても最後に1点でも多く点数を積み上げるためにも計算力の確認は大切です。毎日簡単な計算問題でいいので取り組んで頭を動かすようにします。朝のルーティンに組み込むのも効果的です。
まとめ
中学受験の直前期に大切なのは、受験生本人の気持ちを落ちつかせ、家族などの周りが冷静になり、ごく普通の状態で柔らかく送り出してあげることです。そうすることで、本番もリラックスし、力を発揮できるようになります。
逆に、周りが焦り出すと、受験生本人はそれ以上に焦ってしまいます。そうなると、力を発揮できずに終わってしまいかねません。焦らすのではなく、出来る限りリラックスできるような方向で言葉掛けを行って下さい。「これだけの事を今までやってきたんだから、絶対に大丈夫!」というように励ましたりしてあげたり、自信をつけさせてあげましょう。
4年生から中学受験勉強を始めた場合、3年間=26280時間の集大成となります。入試本番で自分の力をすべてぶつけられるようなコンディションで本番にむかえるようにサポートしてあげましょう。
中学入試まで時間がない場合、今から算数や国語を勉強しても得点アップにはあまり繋がりません。
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