おおつまたまちゅうがっこう
大妻多摩中学校
(私立 / 女子校 / 東京都多摩市)
この度は、中学受験生や保護者の皆さまが関心を寄せる、大妻多摩中学校の教育理念や魅力についてインタビューを行いました。
大妻多摩中学校の教育理念
中学受験アンサー 編集部:早速ですが、大妻多摩中学校が掲げる教育理念についてお聞かせください。
大妻多摩中学校広報部 田辺先生:大妻多摩中学校の教育理念は「自立自存」「寛容と共生」「地球感覚」の3つです。
- 自立自存
- 寛容と共生
- 地球感覚
大妻多摩中学校広報部 田辺先生:1つ目の「自立自存」から順番に説明していきましょう。大妻多摩中学校は「大妻コタカ」という女性が学院創設者なのですが、その方が言った言葉を学校教育理念の第一にしています。
主体的に自分の進む道を選び、幅広い教養を身につけながら成長を続ける人間になってほしいという願いが込められています。
2つ目が「寛容と共生」です。多様な価値観を尊重し、他者と協調しながら平和な社会を支えていく人間になってほしいという考えに基づいています。
3つ目が「地球感覚」です。日本だけでなく世界中で起きている出来事を自分ごととして捉えていきましょうという意味です。世界的な視野を持ちながら課題の発見・解決に取り組み、明るい未来を切り拓いていく人間になってほしいため、教育理念に取り入れています。
つまり、①「自立自存」は自分の力で物事に取り組むこと、②「寛容と共生」は多様性を受け入れ、互いに支え合うこと、③「地球感覚」は世界で起きている出来事を自分の問題として考えることを意味しています。以上3つが本校の教育理念です。
中学受験アンサー 編集部:素敵な教育理念ですね。貴学が求める生徒像もこれらの要素を兼ね備えている生徒ということでしょうか。
大妻多摩中学校広報部 田辺先生:その通りです。「自らの行動をふり返り、日々成長していこうとする姿勢を持つ生徒」「自分を大切にしながら、自分とは異なる他者の存在も尊重できる生徒」「世の中で起きている様々な出来事や問題に興味・関心を持ち、自分ごととして考えられる生徒」に育ってほしいと思っています。
大妻多摩中学校の魅力
中学受験アンサー 編集部:ありがとうございます。それでは、大妻多摩中学校の魅力について伺います。まず、生徒が特に楽しみにしている学校行事について教えてください。
大妻多摩中学校広報部 田辺先生:毎年生徒にアンケートを取っているのですが、一番人気の行事は「文化祭」です。毎年9月中旬の連休に開催するのですが、本校では文化祭のことを「欅祭(けやきさい)」と呼んでいます。
中学受験アンサー 編集部:なぜ「欅祭(けやきさい)」なのでしょうか。
大妻多摩中学校広報部 田辺先生:本校のキャンパスは約10ヘクタールと広く、校内に多くの欅(けやき)の木があることから「けやき祭」と名付けられています。
大妻多摩中学校は大妻女子大学多摩キャンパスの中にあるので、中高だけでなく大学も併設されており、他の学校と比べると非常に広いと思います。キャンパスの真ん中にまっすぐの道があり、「欅通り(けやきどおり)」という名前が付いているのですが、その両側に高さ30メートルほどの欅(けやき)の木が100本以上植えられています。
中学受験アンサー 編集部:30メートルとは、かなり大きいですね。
大妻多摩中学校広報部 田辺先生:ビルで言うと、4~5階程度の高さに相当します。「欅祭(けやきさい)」では、その通り沿いにお店がたくさん出たり、パフォーマンスをしたりします。
「欅祭(けやきさい)」は、毎年生徒たちが自分たちでスローガンを各クラスで募集し、全校生徒の投票で決めています。それをその年のスローガンにしています。スローガンを決めた上で、文化祭のパンフレットなども生徒が自分たちで作成しており、様々な応募作品を全校生徒の投票で選んでいくということもしています。
中学受験アンサー 編集部:全校生徒が楽しめるイベントなのですね。その他にも、貴学が力を入れている部活動についてお聞きしたいです!
大妻多摩中学校広報部 田辺先生:大妻多摩中学校は、グランドが3つ、体育館が3つ、テニスコートが6面あるため、ラクロス部やサッカー部などの珍しい部活動もあります。男子にグラウンドや体育館を独占されることなく、女子生徒が自由に運動できる点も本校ならではの特徴です。
中学受験アンサー 編集部:素晴らしいですね!共学で同じくらいの施設があったら、男子に占領されてしまいますよね。
大妻多摩中学校広報部 田辺先生:そうですね。本校はそれが全くないので、自由に使えると思います。もちろん、運動部だけでなく、施設が大きいので、文化部も充実した環境で部活動を行っています。
中学受験アンサー 編集部:教育カリキュラムでは、どんな取り組みに力を入れていますか?
大妻多摩中学校広報部 田辺先生:大妻多摩中学校は、「科学教育プログラム」「国際教育プログラム」「教養教育プログラム」の3つに力を入れています。
「科学教育プログラム」では、理科の実験に力を入れています。本校には5つの実験室があり、4種類の顕微鏡を1人1台ずつ用意しています。
中学受験アンサー 編集部:すごいですね!そんなに多いのですね。
大妻多摩中学校広報部 田辺先生:そうですね!それだけ実験を多く行っているということになります。実験で制服が汚れてしまうので、生徒全員が白衣を持っているのも特徴です。中学1年生、2年生の頃は、本当に実験漬けになります。
中学受験アンサー 編集部:理科の授業は基本的に実験を行っているのですか?
大妻多摩中学校広報部 田辺先生:全部の授業で行っているわけではありませんが、とにかく実験は多いですね。実験は高校生になっても続きます。夏休みでは高2・3希望者を対象に遺伝子組換え実験を実施しており、高3では生物選択者が豚の胎児の解剖を行っています。
中学受験アンサー 編集部:豚の胎児の解剖はなかなか他の学校では経験できませんね。
大妻多摩中学校広報部 田辺先生:そうですよね。生徒達はこういう授業があるのは嬉しいでしょうね。
2つ目の「国際教育プログラム」では、中学1年生はグローバルインタラクションチャレンジ、中学2年生はグローバルキャリアフィールドワークを行います。
グローバルインタラクションチャレンジとは、1学年150人~160人ほどの中学1年生を1グループ12人程度に分け、各グループに外国人の講師が1人つき、3日間英語で過ごすというプログラムです。
中学受験アンサー 編集部:日本語は一切話してはいけないのですか?
大妻多摩中学校広報部 田辺先生:生徒同士は話しますが、外国人は英語しか話しません。ゲームをしたり、ペアワーク、グループワークをしたりして、3日目の最後にプレゼンテーションをします。外国人が盛り上げてくれるので、プレゼンテーションが恥ずかしくても、みんなで盛り上がれるので、嫌な気持ちにはならないと思います。
中学受験アンサー 編集部:外国人の方はリアクションが大きい方も多いでしょうね。
大妻多摩中学校広報部 田辺先生:はい。一方的にやるよりも、受け答えがある方が嬉しいですよね。
中学2年生には「グローバルキャリアフィールドワーク」というプログラムを実施しています。こちらは夏休みにはオーストラリアへ修学旅行として出向き、キャリア教育に取り組むプログラムです。
中学受験アンサー 編集部:語学研修ではなく、キャリア教育なのですね。
大妻多摩中学校広報部 田辺先生:もちろん英語でコミュニケーションをする必要があるので、語学研修の側面もあります。
「グローバルキャリアフィールドワーク」では、オーストラリアのクイーンズランド大学で、大学生にキャンパスツアーをしてもらい、図書館で2人1組になって学生にインタビューしています。
1人がインタビューをし、1人がスマホで動画を撮ります。後で確認するため、許可を得て動画を撮っています。英語なので聞き取れないこともありますが、動画を撮っておけば後で調べられるからです。
学生に質問するのは「何を勉強していますか」「なぜそれを勉強しているのですか」「将来それを何に使いますか」という3つです。
「何を勉強していますか」は現在、「なぜそれを勉強しているのですか」は過去、「将来それを何に使いますか」は未来を表しているため、この3つの質問で、大学生の人生が少し見えてくるのです。
大学生がどういうきっかけで今の勉強をしていて、将来何がしたいのかが線として見えてきます。自分が大学生になった時、何を学ぶか、それは将来の職業に繋がっているということが、中学2年生で少し分かってくるでしょう。
中学受験アンサー 編集部:中学2年生のうちからそういった経験をできるのは貴重ですね。
大妻多摩中学校広報部 田辺先生:本校では、大学卒業後に何がしたいのかを中学の頃から意識させているのです。「グローバルキャリアフィールドワーク」は、海外の人がキャリアをどのように考えているのかを知るための機会です。
中学受験アンサー 編集部:大学受験をゴールにしている方は多いですものね。
大妻多摩中学校広報部 田辺先生:はい。学祖「大妻コタカ」は100年以上前の女性で、本校はもともと裁縫や手芸を習うためのところでした。明治時代の女性にとって、裁縫や手芸は女性がお金を稼ぐ手段だったため、手に職を持つことで、経済的な余裕が生まれたのです。当時は、資格や仕事を得ることが、スタート地点でした。
経済的に自立できれば、社会的に自立もできます。経済的、社会的に自立すると、自分で自分のことを決められるようになるので、人間的な自立もできます。
本校では、キャリアを通した女性の自立を意識しています。そのため、中学1年生からキャリア教育をしていますが、オーストラリアの修学旅行も語学研修ではなく、キャリア教育に重きを置いたものになっています。
中学受験アンサー 編集部:修学旅行をオーストラリアにした理由は何ですか?
大妻多摩中学校広報部 田辺先生:オーストラリアは英語圏であり、治安や安全面で本校の要望に応えられるということが一番です。また本校と姉妹校提携をしているブリジディーンカレッジという学校があるため、その学校を訪問して生徒同士が交流できるという利点もあります。またオーストラリアと日本は文化や法律が違うので、職業に対する考え方が違います。つまり、人生の中でキャリアが占める位置が違うのです。それを知った上で、自分がキャリアを持つようになった時に、自分の人生の中でキャリアをどう位置づけるのかを考える良い機会になると考えているため、オーストラリアにしています。
中学受験アンサー 編集部:オーストラリアで実際に働いている人の声を聞く経験は生徒にとって良い刺激になりそうですね。
大妻多摩中学校広報部 田辺先生:そうですね。キャリア教育の導入としては、海外に行くことで印象が強く残るので、教室でただ授業をするよりも良いと思います。生徒にとっては初めての海外という子も多いですから。
最後に「教養教育プログラム」についてですが、こちらでは探究活動を中心に行っています。高校1年生で探究の授業を行い、論文を書きます。自分の興味のあることを調べるので、この探究の授業で自分の進路を決める生徒が増えました。
なかには、世界大会に行った生徒もいます。その生徒は数学と音楽が好きで、音楽と数学の関係を研究して論文を書きました。それが楽しくて、高校2年生になっても探究を続け、コンテストに出したところ、日本代表になり、世界大会に出場しました。今は大学で同じ研究を続けています。
中学受験アンサー 編集部:好きなことをやっていると、何かが見えてくることはありますよね。
大妻多摩中学校を受験する生徒・保護者へのメッセージ
中学受験アンサー 編集部:最後に、受験を控えている生徒や保護者の方々へメッセージをお願いいたします。
大妻多摩中学校広報部 田辺先生:受験生の皆さん、自分の力を信じて、最後まで諦めずに努力を続けてください。特に、最後の1ヵ月で大きく成長する生徒もいます。大切なのは、自分を信じる気持ちを持ち続けることです。
保護者の皆さま、中学受験は保護者の皆さまにとっても、大変な負担がかかるものと思います。模試の結果や様々な情報に振り回されることもあるかもしれませんが、何よりもお子さまの気持ちを信じて寄り添っていただければと思います。
お子さまと同様、保護者の皆さまも健康を第一に考え、ご自身の体調にも気を配ってください。
本校は伝統的な女子校でありながら、理系の進路を選ぶ生徒が多い進学校になります。学祖「大妻コタカ」の教えを引き継ぎ、女性の経済的自立、社会的自立、人間的自立を促し、キャリアを通した社会貢献を目指す教育を実践しています。
中学受験アンサー 編集部:結婚や出産を経て、再びキャリアに戻る女性が増えている時代ですね。
大妻多摩中学校広報部 田辺先生:そうですね。本校では卒業後のキャリアを重視しています。生徒にはキャリア教育を通して、将来どういう職業に就き、どういう人間になりたいのかを指導しています。
中学受験アンサー 編集部:貴重なお話をありがとうございました!
取材・執筆:中学受験アンサー 編集部
取材日:2024年12月21日
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大妻多摩中学校の偏差値
50
(四谷大塚 合不合判定テストの合格可能性80%偏差値より引用)