中学受験では多くの子が4教科受験をするため、早いうちからの準備が求められます。とはいえ、あまりにも早くから準備しすぎるのは子どもの負担になるのではないか、子どもがかわいそうなのではないか、と悩む保護者も少なくありません。
そして小学校高学年にもなると、勉強ばかりで本人への負担が大きくなりますから、できるだけ早くから、どうすべきか、どうしたら良いのかを考えておくべきです。小学校の低学年から少しずつでも勉強を始めると、学力の付き具合も変わってきますし、吸収力も違いますので、勉強していない子供としている子供の差は歴然となるはずです。
そこでこの記事では、中学受験を検討している保護者の方に向け、小学校低学年までに心がけておきたいことを紹介するとともに、低学年の学習の基礎となる乳幼児期の取り組みについても紹介していきますのでぜひ参考にしてみてください。
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低学年のうちに中学受験の勉強を始める必要性
早いうちから勉強することで、小学5年生以降の勉強の負担を軽減したいと考えるのは決して間違っていることではありません。子どもの脳は小さいときほど順応性も吸収力も高いといわれているので、早いうちから始めれば身につけられるものも増やすことができます。そこで、幼稚園や小学校低学年のうちから先取り学習をすることは中学受験で志望校合格に近づけるための一つの方法といえます。
しかし早いうちから取り組むべきものは内容を吟味することが大切です。フラッシュカードや速読、暗算といったものは脳が活性化するとか、早く言葉が覚えられるとか、集中力が上がるとかといったメリットがあるといわれてきましたが、最近ではあまり効果がないどころか、むしろ逆効果という調査結果も出ています。大切なのは各年齢段階に合った学習を取り入れていくことだと考えられるのではないでしょうか。
乳幼児期に五感を使った遊びを大切にする
近年では中学受験志向の高まりから、乳幼児期のうちから中学受験をすることを決めているという家庭も少なくありません。そのような家庭の多くでは早期から英才教育を始める傾向があります。中学受験をするからといって、乳幼児期からガリガリと勉強する必要はありません。
乳児期のかかわり
乳児期のうちはとにかく遊ばせることを大切にしましょう。遊びは生活の一部であり、五感をはぐくむために欠かせないものです。ここで培ったものがのちに学力の基礎となっていきます。そのため、勉強を意識することなく、親子や子どもたち同士での遊びに積極的に取り組みましょう。
親子で手遊びをしたり、積み木をしたり、絵本の読み聞かせをしたり、ということも乳幼児にとっては十分勉強になります。遊んでいる中で保護者が「すごいね!」「上手だね!」と褒めることや「おもしろいね」と一緒に笑ったり「難しいね」と一緒に悩んだりして共感する場面を作ることで子どもはもっと一緒に遊びたいと積極的に取り組むようになりますし、努力をしたり発想力を広げたりしていきます。
幼児期のかかわり
幼児期になると身体機能が高まるので積極的に体を動かす遊びを取り入れるようにしましょう。普段は公園で思いっきり走り回ったり、テレビや音楽に合わせて踊ったりするのも良いですし、休みの日には大きな公園や海、山といった自然に触れるのも効果的です。その際、ただ遊ぶだけでなく保護者が積極的に声をかけることが大切です。「これは何の植物だろう」「今日はお日様が気持ちいいね」といった声掛けは五感を育て、将来的に勉強にもつながっていきます。
ある程度じっと座っていられるようになってきたら、音楽鑑賞や演劇鑑賞といったものも効果的です。情操教育といわれるものは、物事を客観的にみることが難しい幼児期でも他社の気持ちを読み取るヒントを得るきっかけになります。最近では幼児向けのコンサートやミュージカル、演劇の鑑賞の機会も増えているので、参加もしやすいです。
小学校低学年でのかかわり
小学校低学年のうちは乳幼児期のうちに、新たなことを知ること、挑戦することは楽しいという下地の延長に少しずつ勉強の要素を加えていくようにします。あくまでも押し付けるのではなく自然に楽しめる雰囲気を心がけながら、子どもと保護者が一緒に学ぶスタンスを心がけるようにしましょう。
まだ一人で机に向かうことは難しいです。小学校低学年の取り組みが高学年以降の中学受験での学習に大きく影響していきます。そのため、無理に一人で勉強させようとせず、リビングで保護者の見えるところで勉強するようにしたり、わからないところは一緒に勉強をしたりすることで正しい学習習慣をつけていきましょう。
その子の成長に合った遊びを意識する
乳幼児期から児童期は五感を育てることメインとした遊びや勉強が大切であり、難しい漢字を覚えたり、長い計算を解いたりといった学習をする必要はありません。また、子どもは一人ひとり個性があり、得意なものと不得意なもの、興味関心のあるものも全く違います。そのため、子どもが興味関心のないものや、苦手なものを無理強いすることは避けましょう。
子育てでは駆け足は全く効果がありません。むしろ逆効果に働くことの方が多いです。理解していない、楽しめていない、という状態で無理にさせていても子どもはつまらないですし、意図を理解していないので身につくべきことも身につきません。それどころか自己肯定感を下げたり、勉強が嫌いになったりする原因となります。育児書通りではないからといって焦るのではなく、そのとき子どもが興味関心を示すことに最大限注力しましょう。
【教科別】低学年のうちに中学受験のためにやっておきたいこと
小学校低学年になってくると、少しずつ遊ぶだけでなく学習内容を取り込んでいくことが必要になってきます。とはいえ、最初から難しい問題集を解いていくと親子共にパンクしてしまう原因です。では、具体的にどのようなものに取り組むと良いのでしょう。
国語
国語は知識と文章と2つのジャンルに分けることができます。低学年のうちの取り組み内容もこの2つのジャンル、両方を学んでいく必要があります。
知識
漢字は中学受験においてほぼすべての学校で出題されるといっても過言ではありません。小学校低学年のうちに習う漢字が出題されるわけではないですが、正しく漢字の書き取りをしたり、漢字を覚える練習をしたりする経験をしておくことが高学年以降にとても役立ちます。そのため漢字はできるだけ早いうちから毎日少しずつ取り組むようにしましょう。
ただ、低学年のうちは学校で習う漢字の量も少ないため、モチベーション維持が難しいこともあります。もしもなかなか机に向かって集中できない、漢字を覚えるのが楽しめないという場合には漢検に挑戦するのも良いでしょう。目標ができると具体的にどのくらいの数をいつまでに覚えれば良いかわかりやすく、意欲的に取り組むことができます。試験に向けて勉強する姿勢を身につけておくのは本格的に中学受験の勉強が始まってから役立ちます。
ことわざや慣用句、四字熟語は普段の会話に取り入れたり、カードやポスターを使って学習したりすると覚えやすいです。普段から読書が好きな子の場合には、知識をまとめたマンガや本を読むのもおすすめです。
文章
計算問題や漢字と同じく、できれば毎日簡単なドリルで良いので取り組むのが望ましいです。10分ほどで解けるもので構いません。もしも早めに解き終わった、要約の練習をするとより一層文章読解の力をつけることができます。初めのうちは保護者が採点をした後「どんなことが書いてある文章だった?」と質問し、口頭でまとめさせていき、慣れてきたら文章で書く練習をさせていきましょう。
文章読解の力を身につけるためにはやはり読書が必要になってきます。本が好きな子であれば、毎週図書館で借りてきて読書の時間を設けるので十分です。本が好き、読書が好き、であれば勝手に読んでくれるのでそこまで悩むことはないでしょう。気になるのは読書が苦手な子へのアプローチです。
国語が苦手、文章読解が苦手、という場合には小学校低学年のうちも読み聞かせをするようにしましょう。読み聞かせをすることで、たくさんの文章に触れることができるので知識を増やすこともできますし、文章への興味関心も持たせることができます。
中には音読をさせる保護者もいますが、国語が苦手な子の場合、音読することが苦手な子も多く、苦手なものをさせることはより一層嫌になる原因にもなります。苦手なうちは音読させるより保護者が読み聞かせるようにして、少しずつスムーズに文章が読めるようになってきてから音読を指せるようにした方が効果的ですし、子どもも自信をもって取り組むことができます。
算数
算数は中学受験において特にカギとなる科目です。そのため多くの保護者が早いうちから取り組みたい、得意にしておきたいと思いがちですが、小学校低学年のうちは難しい問題に取り組むのはあまり効果がありません。取り組むべきものは大きく分けて2つあります。
基礎計算の徹底
基本的な計算能力を養うこと、集中力を高めることを意識して、簡単な計算問題の反復を心がけましょう。複雑な計算や先取りで分数や少数を取り扱う必要はありません。無理をして先取りをしたり難易度の高い計算をしたりしていると高学年になっても計算ミスがなくならない原因となってしまいます。
簡単な計算ドリルを用意して、四則演算をとにかく毎日繰り返すことを心がけるのが大切です。時間を計ってもいいですが、スピードを上げることにばかり意識が剥いてしまうようならやめましょう。時間がかかっても満点になることが大切なこと、ミスをしないように気を付けること、見直しをする習慣をつけること、を意識して取り組んでいくと小学校高学年になってからの学習や塾での授業で大きく役立てることができます。
計算問題に毎日取り組むことは、塾に通っていないうちは家庭学習の習慣をつけるのにも効果的です。初めのうちは毎日机に向かうことを大切にするために、10分程度で解けてすらすらと進められるものを用意するので十分です。少しずつ取り組むテキストの難易度やボリュームを増やして小学校3年生までに1時間ほど勉強に取り組めることを目指しましょう。
図形に慣れる
中学受験の算数が苦手な子は図形問題が苦手、嫌いということが多いです。そこで小学校低学年のうちに図形に触れる機会を積極的にも受けましょう。とはいえ小学校低学年のうちから図形問題に取り組む必要はありません。あくまでも遊びの中で図形に触れる機会を設けるようにしていきます。
遊びながら図形の感覚がみにつけられるものとして、積み木、折り紙やあやとり、オセロなどのボードゲームといったものがあります。これらは親子で遊び感覚で取り組みながら図形の感覚が養えるのでぜひ取り入れておきたいものです。
机の上で取り組めるものを行いたい場合には、立体パズルやタングラム、数独などのパズルといったものがおすすめです。初めのうちは一人で取り組んでいてもなかなか楽しめないので、ルール説明のために親子で一緒に取り組んだり、競争したりして少しずつ一人で楽しめる状態を作っていきましょう。パズルであれば、次第に慣れてくると子どもの方が大人よりも早くできることも増えてきて、子どもたちのやる気を引き出しやすいです。
理科
理科は小学校低学年のうちは勉強内容の下地作りに徹しましょう。問題集を解いたり参考書を読んだりする必要はありません。日常生活の中で少しずつ受験に役立つ知識を身につけていくことを心がけていきます。
特に大切にしたいのが植物や草木の名前、季節の植物を覚えることです。外を歩きながらその季節にはどんな植物が咲いているのか、どんな虫がいるのかを親子で話したり、わからないものは調べたりして理科への興味関心を持つようにしましょう。
「空はなぜ青いの?」「冬になると息が白くなるのはなんで?」といった理科にかかわるような疑問は一緒になぜそうなるのかを解明していくようにします。このとき保護者がすぐに答えを言える必要はありません。大人にもわからないことがあること、わからないものはどうやって調べたらいいのか、ということを教えていきましょう。最近はインターネットやタブレットがあるのでわかりやすい動画で子どもたちの「なぜ」を解決できます。積極的に活用しましょう。
図鑑を見たり、博物館に行ったりすることもとても効果的です。日常生活の中では一緒に買い物に行くこと、料理をすることも旬を学んだり、野菜はどの部分を食べているのか学んだりと理科の学習につながることが多くあります。このような経験の積み重ねが理科への興味関心を持つきっかけになりますし、知識を身につける役に立ちます。
社会
社会はすべての分野の基礎となる都道府県は早いうちから覚えておくようにしましょう。都道府県のパズルに取り組むのは県名を覚えるだけでなく、各地方にどの県が属するのかとか、隣接する県を覚えたりするのにも役立ちます。こちらに関しては、スタディアップの白地図ピースをぜひ活用してください。
旅行は地理の知識を深めるチャンスです。その地域がどこにあるのか、どうやって行ったのか、何があるのか、何が美味しいのか、といったことを一緒に確認しておきましょう。そのときすべて覚えられなかったとしても、地理の勉強が始まってから、親子でいつ、どのときに行った旅行先なのか、どんな思い出があるか、といった話をすることで記憶に残りやすくなります。
読書が好きな子の場合、早いうちから日本の歴史をまとめたマンガを読んでおくのも良いでしょう。日本の政治に興味を持ったり知識を増やしたりするためには、小学生新聞を読むことも効果があります。ただ、これらは内容的にも低学年には難しいものも多いので、無理強いは避けましょう。
低学年は勉強をさせることではなく、勉強が楽しいと思わせる事が大事
低学年のうちに勉強を無理強いすると、子どもたちがパンクする原因です。あくまでも無理なく少しずつキャパシティを広げていき、勉強が楽しいと思える環境を作るように心がけましょう。
保護者もあまりにもはじめから勉強内容を詰め込みすぎると疲れてしまい長続きしません。お互いに楽しく勉強が続けられる環境を作りつつ、基礎学力が身につけられる状態が理想的です。
低学年のうちに学習する習慣を身につける
難しい問題を解いたり、毎日何時間も保護者が勉強を見たり、といった必要はないですが、小学校低学年のうちから学習する習慣は身につけておきましょう。学校の宿題以外にも取り組む課題を決め、ルーティンにしてしまった方がお互いに自然と勉強に向かうことができストレスなく過ごすことができます。
また勉強を無理矢理やらせるのではなく、勉強する事は楽しいと思わせる事が大事で、子供が関心を持ったり、興味を持ったりできる環境を整えてあげる事が大切です。そうした環境がありますと、子供も勉強するのが楽しくなりますし、頑張れる気持ちが湧いてくるでしょう。
小学校低学年は、どれだけ勉強が出来るかというよりも、勉強の良さ、楽しさ、頑張った時の充実感や知識を得た時のワクワク感を覚えさせてあげる事が一番だと思います。小さい頃から勉強に対しての難しいといったマイナスイメージを減らしてあげる事が重要で、逆に褒めてあげる等して、プラスなイメージを植え付けるのも良い事だと思います。
中学受験までの道のりは長いですし、志望校に合格することがゴールではありません。その後も勉強は続いていきます。そのため勉強を嫌いになることなく、無理なく勉強が続けられる状態を目指しましょう。「細く長く」を心がけていけば、おのずと毎日の学習で必要な勉強量はこなせるようになっていきます。
塾は早いうちから行かせた方がいいの?
中学受験で身につけるべきものはたくさんありますし、子どもたちの潜在能力はとても高く、幼いうちはどんどんと新たなものを吸収していきます。そのため早くから塾に行くことはメリットが高いように思えるものです。
もちろん低学年のうちから塾に行くことは全く意味がないわけではありません。しかし塾に行かなければ中学受験に必要な基礎が身につけられないわけでもないのです。毎日きちんと机に向かうこと、算数の計算や国語の漢字の書き取りに取り組むこと、といった基礎学力をつけるための取り組みができていれば急いで塾に通う必要はありません。
逆に、こういった基本的なことができていない状態では塾に行っても効果は出ないですし、長続きしないです。まずは、基礎学力を身につけ、家庭での学習だけでは足りない状態になったり子どもから自発的に「もっと勉強したい」「塾で勉強してみたい」といった言葉が出たりしてから、塾を検討しても遅くはないのです。
早く準備すればするほど、中学受験突破の確率は上がるでしょう。そのためにも低学年の頃に大事にしたいのは、とにかく勉強に向かう姿勢で、机に向かう習慣を付けるようにして下さい。そうする事によって、自然と勉強する体勢になりまして、勉強する事が当たり前になります。
まとめ
今回は中学受験に向けて乳幼児期から小学校低学年までにどのようなことに取り組んでおくと良いのかを紹介しました。中学受験までの時間は長いですし、受験後も勉強が続くので、親子共に勉強を楽しめる環境を作ることを心がけましょう。
低学年のうちは保護者が始動しなければならない場面も多くありますが、難しい内容を教えようとするよりは、基礎学力を定着させる取り組みを意識しましょう。
多くの親御さんは、小学校の低学年から中学受験の準備をするなんて、まだ早いと思っている方が多い事でしょう。しかし、勉強に対して良いイメージを作ってあげられるのは、この時期だけと言っても過言ではないですし、準備は早ければ早い方が学力を付ける事ができるでしょう。
もちろん、このような準備も子供の成長にも繋がっていますし、将来的な事を考えているのでしたら、なるべく早くから楽しい勉強を始める事を心掛けましょう。
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