サピックス(SAPIX)の評判・口コミ、月謝(授業料)や実績を徹底解説

サピックス(SAPIX)の評判・口コミ

中学受験の塾はたくさんありますが、どの塾にも特色があります。それぞれの塾が得意としていること、指導の主軸にしていることを確認すれば、その子に合った塾選びがしやすいです。逆に、きちんとこういった情報を確認せずに塾を選んでしまうと、指導方針や内容が合っていなくて理解が正しくできなかったり、指導について行けずに挫折してしまったりする原因となってしまいます。

また、中学受験の塾というのは小学校4年生から3年間通うのが一般的です。その期間どのくらい塾に行くことになるのか、費用がどのくらいかかるのかというのも事前に確認しておく必要があります。ほかに習い事をしていたり、保護者の送り迎えが難しかったりすると通うのが難しいこともありますし、かかる費用があまりにも高額になってしまうと、ご家庭のよっては中学受験を続けることが難しくなることもあるでしょう。

そこで、塾に通い始める前にしっかりと情報収集をしておくことが大切です。この記事では、たくさんの学習塾の中でも圧倒的な合格実績を誇るSAPIX(サピックス)について紹介をしていきます。ぜひ、これからの塾選びの参考にしてみてください。

目次

サピックス(SAPIX)はどのような中学受験塾か

SAPIXは首都圏と関西圏で50校近くの校舎を運営している中学受験の名門塾の一つです。難関校受験に強い印象を持っている人も多いでしょう。具体的にどのような特徴がある塾なのかを紹介していきます。

運営体制

SAPIXは難関校から最難関校の中学受験に向け小学校1年生から6年生までの指導を行っている学習塾です。もともとは大手の学習塾から分裂後、株式会社ジーニアス研究所として1989年に設立されています。2010年5月に代々木ゼミナールの関連会社である株式会社日本入試センターに全株式が譲渡され、現在は代々木ゼミナールの系列校という位置づけで運営がされています。

指導の特徴

SAPIXは最難関校受験を目標としており、クラスを細分化することで成績アップを目指した指導を行っています。塾によって通う生徒の数が変わるためクラスの数が変わることがありますが、最上位を「α」として、その後に「A」「B」という形でアルファベット順のクラス設定がされています。

クラス分けがされることで、成績上位に注力をすることで合格実績を出そうとしているように思われるかもしれません。しかし、そのようなことは一切ないです。どの塾でも、生徒のレベルにあった指導を行うため、クラス分けはあります。SAPIXもクラス分けをする目的は生徒のレベルにあった指導をすることであり、授業の速度や内容に大きな差は設けていません。

サピックス(SAPIX) の教材

サピックス(SAPIX) での指導は四谷大塚の「予習シリーズ」に準拠したカリキュラムでオリジナルのテキストを作成しています。この教材が授業のもととなっていますが、内容はかなり対照的です。予習シリーズは基礎から丁寧に指導することで理解を進めるのに対し、SAPIXの教材は削れる内容は削って最小限に絞り込んでいます。さらに予習をさせないことをモットーとしているため、授業のテキストは1週ごとに配布される仕組みをとっているのも大きな特徴です。

毎週配布される教材には「デイリーサピックス」や「デイリーサポート」といわれるものがあります。毎週配布されることにより、子どもたちが「今週は何をやればいいか」ということがわかりやすいこと、改訂が必要なときにも費用や時間をかけずにすぐに対応できるというのがメリットです。毎週テキストが配布されることで、先の見通しが立たないとか、やることが早めに終わったときにほかのものが進められないということでデメリットに思われがちですが、毎週配布にすることには良いところもあります。また、SAPIXでは取り組むべき教材が豊富に用意されているため、早めに終わったらという心配をする必要はありません。

模試やテスト

サピックス(SAPIX) では月に1回~2回、マンスリーテストが行われます。これはクラス分けのもととなるものです。塾内で行われるサピックスオープンという模試は外部性も受験可能です。6年生になると志望校判定だけでなく、御三家や神奈川御三家、早慶、最難関の共学校など学校別での模試を実施しています。

学校別模試では、対象となる学校の出題傾向をもとにした演習問題となっているだけでなく、問題用紙や解答用紙のサイズやレイアウト、デザインといったものも本物に近い形で作るというこだわりぶりです。本番に近い形での実践練習ができるということで、SAPIXに通っていない受験生も受験しています。サピックスの模試やテストに関しては、下記の記事も参考にしてください。

SAPIXに通塾する際にかかる費用

一般的にSAPIXの授業料は他の塾に比べて高いといわれることが多いです。受講料が高いのにはいくつかの理由があります。そこで、授業料が高い理由と具体的な料金について紹介をしていきます。

サピックスの月謝・受講料が一般の塾と比較して高い理由

最近では学習塾の中には学生のアルバイトが指導に入るケースが増えています。学生についてももちろん研修を行い指導内容のクオリティを保つようにしていますが、サピックスでは指導のレベルを維持するためにベテランの講師陣が指導者の中心です。また、学校別の模試や教材を作成するためには分析するための時間も講師も必要になります。今のサピックスの合格実績を維持するためには必要なコストであり、授業料がほかに比べて高額になってしまうのは仕方がないことなのです。

また、教材についてもほかの塾に比べると高額であるとか購入するものが多いといった意見もあります。しかし、教材についても毎週取り組むべき課題が豊富に用意されており、都度印刷されて配布するために手間がかかるためどうしても費用がかかるのです。一定のクオリティを維持するために、授業料も教材費も一般的な中学受験塾よりも月謝が高めに設定されるのは仕方ないことといえるでしょう。

サピックスに通う際にかかる授業料

SAPIXでは小学校1年生から授業を実施しています。1年生でも週1回45分授業の2科目で月謝が2万円台の設定がされているため、ほかの塾に比べるとかなり高額です。しかし、授業の内容も基礎学力を身につけるための指導だけでなく、難関校受験に向けて思考力を養うためにパズルやゲーム要素の問題も豊富に組み込まれています。自分から机に向かう姿勢を養うためのメニューが用意されているため、毎週の取り組みをきちんとこなせる上位層のお子様であれば難関校合格に必要な実力を身につけることができます。

小学校6年生になると週に2日、80分授業3コマの指導で授業料は6万円台です。ほかの塾は週に3回の指導が多いことを考えると決して安いとはいえません。さらに土曜日に開催される志望校別特訓授業を受講する場合にはさらに費用も掛かります。テストや教材費も別途かかることを考えるとかなり費用がかかると想定しておく必要があります。

サピックスに通うのはどのような子がよいのか

子どもに合った塾選びは中学受験で不可欠です。指導内容や日数、宿題の内容、フォロー体制といったものによって理解度や定着度も変わりますし、理解度や定着度によって身につく知識の量が変わります。中学校選びと同じように、塾選びは大切なことなのです。そこで、SAPIXへの通塾を検討している人は、どのような子が向いている塾なのかを考えて子どもに合っているかどうかを考えることで、成果を出しやすくすることができます。

御三家や早慶をはじめとする最難関校の受験を検討している人

サピックスの最大の特徴でもある、最難関校指導のレベルの高さと合格実績を考えると、最難関校を志望している生徒にとっては通うべき塾といえるでしょう。基本や土台となる基礎知識の部分は理解しているという認識のもと、難関校受験対策に必要な実践的知識を中心に指導を進めるため、とても効率的です。中学受験で必要な知識を身につけ、実際の問題を解く際に必要なスキルを身につけるための反復練習が行われるカリキュラムと教材が整備されています。そのため、普段の授業の内容をきちんとこなすことで難関校受験のために必要な知識の定着が可能です。

受験への意識が高い子や競争することでモチベーションの上がる子

マンスリーテストの成績でクラス分けが行われるサピックスでは、毎月のように在籍するクラスが変わります。そのため、テストの結果によってクラスが変わるだけでなく、クラスメイトや先生も頻繁に変わってしまうのです。受験のために塾に通っているという意識があれば、クラスが下がっても「次で上がれるようにしよう」という気持ちが持てますし、クラスの友達が変わってもあまり気になることがないでしょう。

また、クラス分けがあることによって、成績を維持したいとか、下のクラスに落ちないように勉強しよう、とかさらに上のクラスに入り隊とかという気持ちが持てる子にはやる気を維持しやすくとてもあっている塾です。ただし、ほかの塾ではここまで頻繁に成績によってクラスが変動することはありません。事前に子どもにサピックスの仕組みを伝えて納得させたうえで通わせないと通い始めて「思っていたのと違う」とか「塾に通うのがつらい」とかと思うこともあるので気を付けましょう。

自発的にわからない内容の質問ができる子

サピックスは集団指導形式で塾の授業が進められ、授業内では質問を受けてもらえるような時間は設けられていないことが多いです。もちろん教室や先生によっては、授業内で質問を聞いてくれる場合もあるでしょうが、大人数の前で自分のわからないところを質問するというのは誰にでもできることではありません。そのため、授業中に人目を気にせず質問ができる子、授業前後の時間や自習に行く時間に自分で先生に質問をすることができる子でないと、授業内でわからないものがある場合にはどんどんたまっていく悪循環に陥りやすくなります。

塾で質問ができない場合には、家で保護者と一緒に取り組んで解決ができたり、塾とは別に家庭教師や個別指導塾に通ったりして消化することが必要です。家族にとっても負担がかかることになるので、自発的に質問できないタイプの子の家庭にとっては、通うことでかかる負担は大きくなる可能性があります。

中学受験のための勉強時間が十分に取れる子

SAPIXの授業ではほかの塾に比べて宿題が多く出されます。塾以外に習い事をしていると、なかなか勉強時間が取れずに宿題をすべてこなすことができなくなりやすいです。そこで、通い始める前に習い事は整理をしておくことが望ましいでしょう。

また、宿題をする時間の余裕があったとしても、基礎学力が身についていないと思うように取り組むことができません。計算力や漢字を正しく認識し、少ない回数で確実に覚えることができるような、基礎学力を身につけておかないと、宿題を終わらせるためにかかる時間が長くなってしまいます。そこで、塾に通うまでに基礎学力をしっかりと身につけ、自分で机に向かって勉強する習慣も身につけておくようにしましょう。

最難関校や難関校志望でなければ通う必要がないケースもある

もともと指導内容やカリキュラムが最難関校や難関校を想定したものであるため、中堅校以下を検討している場合には、サピックスに通うことが非効率となるケースもあります。どうしても、最難関校対策をしておけば、どの学校を受験するのにも必要な知識が身につけられると思いがちです。しかし、最難関校の対策をすることは、中堅校の合格を確約するものにはなりません。最難関校と中堅校では出題される問題も、受験の際に求められる知識や考え方は異なります。そのため、それぞれの学校にあった対策が必要なのです。

中学受験の塾選びは子どもの成績や性格、志望校など総合的な判断が大切

家庭によっては中学受験の勉強をスタートした時には中堅校を狙っていても、子どものモチベーションの変化や成績上昇をみて難関校や最難関校への切り替えをするというケースもあります。そのため、中学受験を志望した当初は中堅校を志望していたのに、最終的には最難関校を志望して受験し、さらには合格するという子もいます。

また、子どもによっては学力もあり最難関校を志望校としていても、自分からはなかなか勉強をすることができなかったり、グループ指導だと質問ができなかったりしてなかなかわからない部分の理解が進まないというケースもあるのです。ほかにも、頻繁にテストが行われて成績によってクラス替えがあることでモチベーションが上がるタイプもいれば、委縮してテストのたびに緊張して思うように実力が出せなくなってしまうタイプもいます。

このように、子どもの成績や志望校だけで単純に塾選びはできるものではありません。基礎学力は身についているものの中学受験に必要な学習が追い付いていない場合、はじめのうちは保護者が細かく塾の内容を確認してわからない部分の説明をしたり、家庭教師の指導を受けたりしてフォローアップをすることで最終的にはついていけるようになるというケースもあります。子どものタイプや保護者の対応できる環境、家庭教師など塾の授業以外にさらに費用をかける余裕があるかどうかなど、様々な要素を考えたうえで、SAPIXに通うことが望ましいのかどうかを判断するようにしましょう。

社会の家庭学習用にスタディアップの教材を用意しておこう

サピックスに通うまでに必要となる社会の基礎知識を身につけたり、塾の授業では理解できなかった内容の確認をしたりする際に、スタディアップの教材が使いやすいとSAPIX生に人気です。特に、SAPIXの社会教材は膨大なキーワードを全部掲載されている点がメリットではある反面、膨大な量の暗記がこなせない子はついていけなくなるというデメリットがあります。スタディアップの教材の場合には、重要な内容を最高レベルにコンパクトに凝縮しているのが特徴です。

>> SAPIX(サピックス)とスタディアップ教材を組み合わせた効果的な社会科対策はこちら

さらに、スタディアップではCD教材も多いため、短時間で必要な重要知識が耳から理解できるようになっているので、毎週の課題が多く短時間で効率的な学習が求められるSAPIXの塾生と相性が良いということで好評です。持ち運びやすいコンパクトなカードタイプのフラッシュカードもスキマ時間、移動時間には非常に人気です。

まとめ

今回は中学受験でも最難関校の受験で定評のあるサピックス(SAPIX)について紹介をしました。合格実績の高さを維持するために、指導レベルも教材レベルも高く、それを維持するためのコストがかかるために月謝はほかの塾に比べると少々高めの設定です。しかし、合格に必要なメソッドがしっかりと組み込まれているため、最難関校の受験を志望している子にとってはとても効果を感じられる塾といえます。

授業の内容も基礎を最低限にして実践的な問題が中心となっていますし、家庭学習で取り組む問題も多くあるので、基礎学力が定着していることがSAPIXに通うためには不可欠です。そこで、通塾を始めるまでに計算や漢字、都道府県などの基礎知識を身につけることや自分から机に向かう習慣は身につけておきましょう。

特に中学受験において社会の重要知識の土台を身につけるために、スタディアップの教材を併用して活用するのがおすすめです。通塾を始めてからも、短時間でポイントをしっかりと把握する、デイリーサピックスの補完的な役割で、スタディアップのロングセラー教材である、「コンプリートマスター」は非常に人気です。ぜひご検討ください。

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